そそり立つ茸たちの見分け方
A:キツネノタイマツ(スッポンタケ科)
穂先に黒く粘った小さな傘がある。
B:キツネノエフデ(スッポンタケ科)
傘はなく、ネバネバは茎に直接ついている。
C:キツネノロウソク(スッポンタケ科)
キツネノエフデに似ているが、茎と穂先の境目がはっきりしている。
D:ツマミタケ(アカカゴタケ科)
茎が指先で摘んだように角張っている。茎の断面は4〜5角形。
この中で、珍獣が見たことあるのはAとDだけです。
『和漢三才図会』という江戸時代の百科事典に鬼筆という茸が出てきます。「きたない糞のある場所に生え、頭は筆のようで紫色」と書いてあり、どうやらこれがキツネノタイマツ(上図A)のことじゃないかって言われてます。この説明だとA〜Cどの茸にもあてはまりそうです。でも、これらの茸の最大の特徴っていうか、誰でも「おおっ」と注目してしまう卵から出てくるという説明がないのが不思議。 |