Medicago savita
アルファルファ(ムラサキウマゴヤシ)の学名。属名の由来は紀元前四世紀にアレクサンドロス大王がメディア(media)から持ち帰った植物だからという説がある。また薬(medicus)にする植物だからともいう。小種名の
savita は耕作された、という意味。
Medicago hispida
中国で栽培される金花菜の学名。和名はよくわからない。ニセウマゴヤシとするサイトを見たことがある。小種名の
hispida は剛毛がある、という意味。おそらく、茎か葉に産毛が生えているのだろう。いわゆるウマゴヤシ(M.polymorpha)の茎は無毛である。
Medicago polymorpha
ウマゴヤシの学名。小種名の polymorpha は、さまざまな形の、という意味。なぜこのような小種名がついたのかはよくわからない。
苜蓿
中国語でウマゴヤシの属の植物をさす言葉。ウマゴヤシ属は一種ではないが、一般にはあまり呼び分けられていないようだ。北京語の発音はムーシウというが、ペルシア語でウマゴヤシを意味するムースを音訳したものではないかと考えられる。ウマゴヤシは紀元前二世紀ごろに張騫(ちょうけん)という人が西方から中国へ持ち込んだ植物のひとつだと言われている(参考[広告]>『花ことば(上)』)。
日本では、クローバーの訳語に苜蓿をあてていた時代がある。クローバーもマメ科の植物だが、ウマゴヤシとは別の属である。