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ブタのフワ

 豚の肺。食感がフワフワしているのでフワと呼ばれている。ブログで読者の方に写真のものはすでに湯がいてあるのではないかと教えてもらった。このあと包丁を入れてみたところ、血の気もなさそうなのでやはり加熱済みのものらしい。生肺はどんな感じなんだろう。肺という字の旁(つくり)をとって大阪あたりでは「イチ」とも呼ぶそうだ。
 

ヤンニョンジャン和え  スライスして湯がいた豚フワを薬味醤油であえたもの。薬味醤油は、醤油・酢・ニンニクのみじん切り・ショウガのみじん切り・玉ねぎの藻ジン切り(水にさらしてしぼる)を混ぜただけ。トッピングは皮の赤い大根の千切りと食用菊。 唐揚げもどき  スライスして醤油と豆板醤で下味をつけた豚フワに片栗粉で衣をつけて多めの油で焼いたもの。トッピングは食用菊。まわりに飾ってあるのは皮の赤い大根(レディーサラダ)。
炒め物  上の二品を作って食べ残したのを翌日炒めて食べた。玉ねぎと炒めただけ。味付けは薬味醤油と砂糖。写り悪いなあ… ちゃんと唐揚げにした…  衣をつけて焼いたのがいちばんしっくりきたので揚げてみることにした。一口サイズの角切りにして、醤油・砂糖・クミンパウダー・豆板醤でしっかり下味を付ける。右っかわのはパン粉の衣をつけて、まんなかのは天麩羅の衣をつけて、左っかわのは天麩羅の衣に下味用のタレを混ぜたのをつけて、それぞれ揚げてみた。やはりフワには揚げ物が似合う。特に美味しいのはパン粉の衣を付けたもの。揚げたてのカリッとしたところが最高。下味のつけかたにはもう一工夫欲しい。豆板醤ではなくガラムマサラがいいかもしれない。カレー粉でもよさそうだが、ガラムマサラのほうが中近東風の味になりそう(中東で豚は食べないと思うが)。
 
ブタの耳
 
 
注意
 これから紹介するものはブタの耳です。もちろん食べるために購入したのであるし、普通のスーパーで食用に販売されていたものです。

 こういったものを見ると下手物と呼んで敬遠する人もいるでしょうし、キモチワルイなどと言って逃げまどう婦女子もいるでしょうが、そういう人は今見ているウィンドウをすぐに閉じてどっか他へ行ってください。

 当サイトでは食の美しい部分だけを取り上げるつもりはまったくありません。あなたが目を背けたところで、あなたが食べている動物たちは叫び声をあげながら殺されている事実は変わりませんが、わたくしはあなたに現実を直視しろなどと言うつもりはありません。見たくないものは見ないでください。見てから文句言うのはやめてください。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 そういうわけで、ブタの耳である。最初に書いたとおり普通のスーパーで食用に売られていたもの。昔からブタを食べる習慣があった沖縄ならば珍しくはないと思いますが、都内でまるのままのブタ耳を売ってるスーパーはあまり見ない。

ブタの耳

 すでに茹であがっており下ごしらえは済んでいるようだった。ところどころ茶色くなっているのは、バーナーであぶった跡のようだ。生きているブタにはイノシシほどではないが毛が生えているので、皮ごと食べる時は刃物で剃った上に表面を火であぶって焼いてしまうのである。

ブタの耳

 こうやって切断面の拡大写真なんか載せてしまうあたり、本当に作為はないのかと言われると考え込んでしまうのだが、残念ながら(?)わたくしはこれを見て気持ちが悪いとは感じない。ブタ耳は調理済みのものを何度も食べているので美味しいことはわかっているからかもしれない。

 こうやって丸のまま売られていることは少ないが、東京都内のごく普通のスーパーで、ブタの耳を使ったお総菜を何度も見たことがある。薄くスライスしたブタ耳を、かいわれ大根などの野菜とともに、ピリ辛風味に味付けしたサラダのようなものをよく見かける。パッケージにはおつまみポークなどと書かれているだけで、ブタの耳とは一言も書かれていない。書くと売れないからだろう。

ブタ耳の酢味噌和え

 ブタ耳には甘めの酢味噌が似合う。ほんの少し豆板醤を加えるとなお美味しい。包丁で薄切りにしてかいわれ大根とともに和えるだけでできあがり。お酒にも、ご飯にもどうぞ。
 

 
 
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