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珍獣の食卓2
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一週間ぶりのご無沙汰です。11月も三分の一すぎてしまいました。
残念ながら『珍獣の食卓』書籍化計画はまるで効果が上がらないの
でこのメルマガは今週と来週で終わっちゃうんであります。ま、珍
獣様のへんなもの好きは変わりませんから、メルマガをやめちゃっ
てもなんらかの形で変なもの食いましたーって報告するんですけど
ね。
さて、終わりに近づいてるので読者参加企画としゃれてみようで
はありませんか。わたくし、ついさっきこういうものを買ってきま
した。
◎ブタのフワ
./buta02a.jpg
豚さんの腹の中にあるものですが、レバー(肝臓)ではありませ
ん。形からだいたい想像はつきますが、まだちゃんと調べていませ
ん。
みなさん、フワとは豚のなんなのでしょうか。
また、珍獣様はこれをどのようにやっつけたらいいでしょうか。
マジレス、ネタレス大歓迎です。(募集は終わりました)
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珍獣の食卓2
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寒いですー。ぶるぶる。暦の上ではとっくに冬ですからねえ。今
年の秋は台風ばっかりで晴れた日がつづかなかったし、なんだか損
した気分ですね。せめて美味しいものとか食べて秋〜冬を楽しみた
いです。
さてさて、先週はブタのフワというものを購入して、その正体と
食べ方についてご意見を募集したのですが、なんと
(50+50)*100/10000 人の方がコメントをお寄せくださいました。要
するにひとりしかいなかったってことなんですけどね、ふふふ。
> ま さんのご意見
> 「多分肺だと思います。この写真だともう湯がかれているようで
> すが。湯がいて、スライスして、おねぎたっぷり、ヤンニョンジ
> ャン、しょうゆあるいは、すじょうゆ、ぽんずで食します。さっ
> ぱりしてうまみがあっておいしいです。大阪では「いち」といっ
> ているようですが。(いち=市は肺のつくり)」
勝手に紹介しちゃって大丈夫だったかな。もう完璧といえるほど
のご意見でした。特に大阪でイチと呼んでいるという情報に拍手。
こういうの待ってました。
日本(というか本州)では獣の肉を食べる習慣が新しいです。さ
らに臓物を食べる習慣となると、かな〜りマイナーで、地方ごとに
こっそり食べてるケースなんかもありそうな気がするんです。そう
思うと、臓物の呼び名にも地方色があってよさそうです。
それで、自分でも検索などして調べたんですけど、なかなかに手
強い状況でした。そもそも本州では食べ物と思われていないフシが
ありまして、ちゃんとした料理法のページすらないのですよ。
韓国:プップギ
肺という意味のようです。豚でも牛でもプップギ。焼き肉屋さん
でモツの盛り合わせに混じってることがあります。牛プップギを出
してるところが多いみたいですが、豚プップギのお店もあるみたい
です。
?:ヤオギモト
語源不明。どこの地方の名前かも不明。
?:フク
フカフカしてるからフク? それとも吹くでしょうか。どの地方
の呼び名かはわかりません。
日本各地:フワ
この名前で呼んでる人が多いみたいです。食感がフワフワしてい
るから。
大阪:イチ
肺の旁である「市」から。
フィリピンでも豚肺を食べるそうですが、残念ながら名前はわか
りませんでした。昔から肉を食べてた国では、わりと食べるんじゃ
ないかと思います。中国では肺を水にさらして真っ白にして「銀肺」
という料理を作って食べるらしいです。まだ実物は見たことがあり
ません。
さて、実際に食べてみようと思います。ま さんに教えてもらった
のを参考に、薬味醤油(材料がなくて韓国式のヤンニョンジャンに
はならなかった ^-^;)和えと唐揚げモドキを作りました。
<豚フワの薬味醤油和え>
1.玉ねぎをみじん切りにして水にさらしてしぼる
2.ニンニクとショウガをみじん切りにする
3.醤油と酢と1と2をまぜる
4.豚フワをスライスして湯がいてから皿にならべ、上から3をかける。
これ作った時、かなり金欠だったので、酢じゃなくてレモン汁だ
よな〜とか思いつつ酢で我慢しました。それでも不味くはないです
が、やはり柑橘系の香りが似合うと思います。それと、豚フワはな
るべく薄くスライスしたほうが良さそうです。かなり弾力があって、
分厚いと噛みにくくて苦労しました。
<豚フワの唐揚げもどき>
1.豚フワはスライスして湯がいてから醤油と豆板醤で下味をつける。
2.1に片栗粉をまぶす。
3.フライパンに多めの油を熱して2を焼く。
これが、まあまいけてました。衣がカリッとして、中はフワッと
不思議な食感です。ただ、スライスしたのは失敗でした。かみ切ら
なくても口に入るサイズに角切りにしたほうが良さそうです。
豚フワそのものの味、香りはちょっと白モツ(小腸?)みたいで
す。噛むとフワッとしてて、弾力があって、ちょっと経験したこと
のない食感でした。
もっと美味しく食べられないかと思って、後日もう一度買ってき
て、今度はちゃんと揚げ物にしてみました。
<豚フワのフライ>
1.豚フワは一口大の角切りにして湯がく。
2.1に醤油・砂糖・クミンパウダー・豆板醤でしっかり下味を付ける。
3.コロッケと同じ要領でパン粉の衣をつける。
4.3油で揚げる。
これがなかなか美味しゅうございました。豚フワの弾力は面白い
食感ですが、どうもふわふわしすぎてて、バカにされたみたいな味
に感じられてしまうんです。でも、衣をつけてカリッとあげると、
カリッフワッって感じで相乗効果のおもしろさ。次回は下味にガラ
ムマサラを使ってみようと思ってます。中近東系のスパイシーな味
付けが似合いそうです。
まだ試していませんが、思いきって煮込んでみるのもいいかもし
れません。フィリピンあたりではモツの煮込みにフワも入れるそう
です。
なお、豚フワ料理の写真はここらへんで見られます。
◎珍獣の食卓・ブタ
./buta_b.htm
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ところで、タイトルのとおり、メールマガジン【珍獣の食卓】は
今回でおしまいです。
公約では珍食 Book の購入予約が 11月中に 100 人集まらなかっ
たらメルマガをやめまーすってことでした。11月はまだ一週あるん
ですけど、さすがにもうお許しいただけるんじゃないかと思います
(笑)
メルマガは終わってしまいますが、珍獣の食卓書籍化計画は 1月
7日まで続きますし、珍食の WEB 版は今後も残ります。珍しいもの
を食べたりしたら日記で報告すると思います。
というわけで、珍食は今日でおしまいです。今後は以下でおたの
しみくださいませ。
◎珍獣の食卓 WEB版
./00_index.htm
食材別にいろいろ読める形式になってます。ダイコンとかニンジ
ンとかあたりまえのタイトルが並んでますが、その中に珍しいもの
をいろいろ収録してあります。少々わかりにくい仕組みですが、イ
ンデックスをいちいち作ってゆくのも大変なので今はこういう感じ
になってます。うちのメインコンテンツじゃないものですから、こ
れで人を呼ぼうという意気込みは皆無です。わかりにくくてゴメン
ナサイ。
現在、とりあえず写真だけアップして、調べ物をあとまわしにし
ている部分が大量にあります。この調べ物を、いっそ公開でしてし
まおうかと思うのですが、
1.メルマガは発展性が皆無なのでもうやらない
2.掲示板も通りがかり率が低いので、これも発展性はあまりなさげ
3.どうせやるならブログ形式(通りがかり率が高い)
4.でも、バックアップできないといざって時に危険を感じるからイヤ
5.コメント欄が見にくいのは来てくれる人に失礼だからイヤ
…などと、ダダをこねて会場探しをした結果、無料ではそういうも
のはあり得ないという結論に達しました (^o^) 仕方ないので自前
サーバにブログをたてるべく計画しております。メルマガやサイト
に貼った広告の収益はサーバの増強費や電気代、電話回線代などに
あてさせていただいてます(さらに余ったら珍獣様が本棚を買って
部屋を片づける予定です)。広告をクリックしてくださったみなさ
まありがとうございました。これからもよろしくー。
◎日記の下書き(ネタ袋)
http://d.hatena.ne.jp/chinjuh/
もとは日々の調べ物のついでにみつかった面白そうなことを書き
ためてゆく場所だったのですが、今は日記もかねてます。ブログ形
式になってますが、読者のみなさん側から見たらタダの日記ツール
です。普通のブラウザで見ることができますが、RSS リーダー(詳
細は検索などしてお調べください。いろんな種類があります)を利
用するとメールをチェックするように新着記事をチェックすること
ができます。
◎『珍獣の食卓』書籍化計画はこちら
http://www.alphapolis.co.jp/dream.php?ebook_id=4010945
こちらで珍獣の食卓書籍版 (PDF)を 1月 7日まで公開しています。
購入予約が 300 人分集まったら本になって書店にならびます。集ま
らなかったら本にはなりません。まだ間に合います。興味のあるか
たはぜひご予約を。
予約にはアルファポリスってところの会員登録が必要です(わた
くしも会員になってますが、今のところとくに害はありません:-)。
よろしくお願いします。 |