都会には食べられる野草なんかないと思うのは間違いで、都内でも大きな川の土手などで食べられそうなものをけっこうみつけられる。山菜と違い、どれも雑草扱いなので抜いても人にとがめられることは滅多にない。
都会でもみつかる食べられる雑草(笑)のひとつがノビル。これが意外といろんな場所に生えている。公園の片隅(公園は掘り返すと怒られるかもしれないので注意)や、道端(抜いても怒られないだろうけど排気ガスにはまみれているかも)、土手など、おそらく誰でも目にしたことはあるのだけれど、地上に出ている葉っぱの部分にインパクトがないので気づかずにすごしているのではないかと。
あー、そういえば生えている写真を写してくるのを忘れた。といっても、ノビルが群生している様子は、細くて長い葉がわさわさ生えているだけで、遠目に見るとネコジャラシやスズメノカタビラのようなイネ科の雑草のように見えてしまい、なんだかよくわからない写真になってしまいそうなのだが。
よく、ノビルとスイセンの根っこを間違えて食べるという話を聞くので採集には注意してほしい。スイセンには毒があるので食べてはいけない。……とはいうものの、よっぽど間が抜けていないとノビルとスイセンは間違えないと思う。間違えて食べるという人は、おそらくノビルを写真でしか見たことがなかったのだろう。ノビルはユリ科でネギの仲間だ。ちぎって匂いをかいでみればネギとよく似ている。それに、スイセンの葉の匂いはネギとはまったく違う。それに葉の厚みや幅がスイセンとはまるで違う。ノビルの葉は針のように細くてつんつんしている。これだけ知っていれば、少なくともスイセンと間違えるなんて間抜けな事故は絶対におこらないので覚えておいてほしいと思う。
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