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ツクシ(土筆)
 
ツクシ
 
 
 久しぶりの更新だなあ。最近はブログのようにアップロードの簡単なものばかり使っているので普通のページを作るのがよりいっそう億劫だったりして。かといって、一度こういう形式にしちゃうと別のものに移行するのはもっと面倒くさいから、だらだらとこのままやっちゃうんだけども。

 それはともかくツクシである。ツクシはスギナの胞子茎で、筆の穂状の頭の部分に抹茶色の胞子をたくさんためている。胞子をまくために出てくるものなので、必要のない季節には姿を消してしまう。つまり、ツクシを楽しもうと思ったら、普段からスギナの生えている場所を覚えておいて、春先にツクシが生えてくるのを待つか、だいたいこのくらいの季節だろうとあたりをつけて、スギナの生えていそうなところを探しに行かなければならない。

 写真のツクシは2006年3月5日に埼玉県三郷市(東京都葛飾区の隣)の江戸川土手でとったもの。スギナが生える場所には必ずツクシがでてくるので、特別な場所まで行く必要はなく、都会でも土手や公園で探せるはずである。

 食べ方は、ゆでておひたしに。または卵とじ、てんぷらなど。茎の途中にあるひらひらのことを袴(はかま)といって、筋っぽいので調理する前にはずしたほうがいい。ひとつずつ手で剥かないといけないので多少手間がかかるが、テレビでも見ながらのんびりやるのがいいと思う。胞子のたまった頭には苦味があるので、頭をもいだほうがいいという人もいるが、野草は苦味もあじのうちなのでなるべく食べたい。頭をつけたままでもゆでて水にさらせば苦味が薄れる。
 
 イタリアではツクシをペペロンチーノ風の味付けにするらしい。スギナはヨーロッパにも自生しているので、調べると各国でさまざまな食べ方をするかもしれない。
  

 
ツクシのてんぷら
 
 
 さっとゆでてからてんぷらにしてみた(写真手前)。奥の緑色のものは市販のフキノトウを揚げたもの。てんぷらにしてしまうと絵にならないなあ。胡麻和えにでもすればよかったかもしれないが、ツクシとフキノトウの春のてんぷらコンビは最高の味だったので個人的には満足。
 
 
ツクシのゴマ和え
 
 
 というわけで、写真写りを考慮して胡麻和えっぽいものを作ってみた。事情があってすり鉢をひっぱり出せないので市販のすり胡麻を使用。ちょっと水っぽいものになってしまった。今回のツクシは東京都葛飾区内の江戸川土手産(2006年3月26日採集)。せっかく作ってみたものの、蛍光灯の下で写した胡麻和えはピンボケで写真写り最悪。かろうじてとれた写真がこれ一枚。撮影用に白熱灯の小さなライトでも買うべきかも。

 前にも書いたとおりツクシには頭(筆先、穂先)に苦味がある。この苦味がてんぷらには合うが、胡麻和えとなると賛否両論ありそうだ。

 ちなみに、写真右上にちょっぴり写っているのはノビル
 

 
 
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