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ソバ(蕎麦)
 
ソバの花 ソバの花

 ソバは発芽率が高く、成長も早い。また、生命力が強く、花の盛りのころに切り花にしたものが、花瓶の中で種をつけたことがある。写真のように、白く小さな花をつけるが、花にはほのかな悪臭がある。

 種を挽き割って粉にしたものをソバ粉といって食用にする。
 

 
 
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蕎麦のスプラウト
 

 ソバのスプラウト。発芽して間もない芽である。ひと袋で 100円だった。
 
開けてみました
 

 味にはあまり特徴はない。花と違って悪臭もしない。サラダやみそ汁の具に。
 
 
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蜂蜜 蜂蜜
 左側の半透明のものがクローバーの蜂蜜で、右手前の黒いやつがソバの花からとった蜂蜜。皿にとってみるとソバの蜂蜜は黒砂糖で作ったように濃い茶色をしている。

 ソバの蜜はとてつもない匂いがする。染め物に使う藍(あい)の香りだと言えば聞こえはいいが、率直に言えば消毒剤をぶちこんだくみ取り式の便所の香りを遠くからかいでいるような、風にのってくる堆肥の匂いというか…とにかく、口にいれるのに勇気がいるような香りがする。しかし、思い切って食べてみれば味はまとも。バターをぬったパンにそえて食べると美味しい。

 テレビか何かで「ソバの蜂蜜は殺菌力が強いので煮物の味付けに使うとよい」と言っていたのを思い出して砂糖のかわりに使ってみたことがある。そのとき煮ていたのはサトイモとニンジンだったが、加熱されるとソバ特有の香りが強くなり…いや、そんな生やさしいことではなく、全体が藍染めくさくなってしまい、とても美味しく食べられるような代物ではなくなってしまった。

 しかたなく煮汁を捨て、具をざっと水洗いしてからお湯をさし、市販のカレールウで味付けしたら匂いが気にならなくなった。カレー粉は偉大だと改めて感じる一瞬だった。

 
 
珍獣様が食したソバ2