珍獣の食卓２　　　　　　　　　　　　　

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「セニョリータ（お嬢さん）、君には真っ赤なトマトがお似合いだぜ」
「あなたのカラッポ頭にはピーマンがお似合いよ、セニョール」

　そんな会話が聞こえてきそうな（こないこない）猛暑の八月。み
なさんいかがお過ごしでしょうか。今回ご紹介するのは「セニョリー
タ」であります。

　セニョリータ？
　赤坂　赤坂　でるこらそ〜ん　by ロス・インディオス

　赤坂とは関係もありませんが、今回のブツはとにかく真っ赤です。
　お写真をどうぞなのよ。

◎真っ赤なトマト？
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　まあ、おいしそう。真っ赤なトマト！
　トマトですよねー。
　どこからどう見ても、まぎれもなくトマト。

　でも裏返すと…

◎ほんとにトマト？
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　あれ？
　トマトのヘタって、もっと細くてピンピンしてなかったっけ。
 

◎切ってみました
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　えっ、何コレ、中がスッカスカ！
　これじゃまるで…
 

◎ピーマンでした
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　その実体はセニョリータという名前のピーマンだったのです。
 

　食べてみるとあきらかにピーマンです。パプリカって名前で売ら
れてるカラーピーマンに似た味がします。
　でも、見た目は本当にトマトみたい。
　甘いピーマンを開発しようとしたら、トマトみたいなピーマンが
できちゃったそうです。
　トマトとピーマンを交配させて作ったって話もちらほら聞くんで
すけどホントかいな（両方ともナス科だし、ないとはいえないけど
さ）。

　皮が厚くて甘みがあって、生でかじると美味しいです。
　切ってしまうとパプリカと見分けがつかないので、形を生かして
肉詰めにしたり、シーチキンを詰めてオーブンで焼いたりするとよ
さげ。

　というわけで、次回も一週間くらいに。