珍獣の食卓２　　　　　　　　　　　　　

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　白いもの、真夏の入道雲。
　白いもの、富士山のてっぺんにつもる雪。
　白いもの、モンシロチョウ。
　白いもの、世間の冷たい目（おいおい）。
　白いもの、真夜中のカメレオン。

　え、カメレオンって夜になると白くなるの？
　わたくしも実物を見たわけじゃないのですが、なんかのテレビ番
組でやってましたよ。夜になるとまわりが見えなくなっちゃうので
色を合わせられずに白くなるとかなんとか。
　そんなこんなで今回のブツは白いカメレオン…じゃなくて、白い
苦瓜であります。
　苦瓜（ゴーヤ）ってふつう緑色でしょう？
　ところがコイツは白いのよ。

◎白苦瓜（白レイシ）
./nigau03b.jpg
　比較対象物として普通の苦瓜（ちと傷んでますが）と一緒に写し
てみました。かな〜り白いでしょう？

　日陰で育てたとかじゃなくて普通に白いんだそうです。葉も茎も
緑色ですが、実だけが白くなるんです。なんだか不思議。新しい野
菜かっていうとそうでもなくて昔からある品種です。台湾では緑の
ものよりこっちが主流って話も聞くけどホントかなあ。

　写真のものは群馬県産で 1 本 100 円でした。たぶんお試し価格
だったんだと思います。「緑の苦瓜より苦みが少なくサラダに向い
てる」というのが売りらしいんですけど、試しに生でかじってみた
らしっかり苦かったです。言われてみればいくらかマイルドかなぁ
という程度。
 

◎白苦瓜の炒め物
./nigau03c.jpg
　普通に炒めて食べてみました。味付けは塩胡椒とカレー粉少々。

　緑のやつより肉厚でかなり美味しいです。でも、黙ってだされた
らカリフラワーと見分けが付かないんですよねえ。苦いってだけで
敬遠する人も多いので、これを食卓に出すときは調理前の白苦瓜を
見せて「珍しい、きれい」って前ふりしてからじゃないと、ひとく
ち目でイヤな顔されて食べてもらえないかも？？