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和名 キクキンウワバ(菊金上羽)
別名  
中国名 中金翅夜蛾
科名 ヤガ科
学名 Diachrysia intermixta
または Trichoplusia intermixta 
出現期 夏〜秋にかけて
食草 キク科植物の葉
採集地 東京都中央区・恩賜浜離宮庭園


 
キクキンウワバ
2003年8月2日撮影
(クリックで引いた写真)

 浜離宮に竜舌蘭の花を見に行ったときにみつけたもの。近付いてもピクリともしないので夜行性なのかと思ったけれど、図鑑の解説を見ると昼間から飛びまわって花の蜜を吸うとのこと。

 同じヤガ科のウリキンウワバもそうだけど、背中のあたりに妙な突起があるのが特徴的。ヤガ科のキンウワバ亜科と呼ばれるグループの蛾は、こんな出っ張りを持ってるものが多いみたい。

 
キクキンウワバ
2003年8月2日撮影

 あとで知ったことだけど、明るいところで見ると前翅(上羽)が金色に輝いて見えるらしい。つかまえて日向にもっていけばよかった。

 

2003年8月2日撮影

 あとで知ったことだけど、明るいところで見ると前翅(上羽)が金色に輝いて見えるらしい。つかまえて日向にもっていけばよかった。

キクキンウワバ
2007年11月14日撮影

 これが幼虫。花壇のマーガレットをムシャムシャやってるところを捕獲。おそらく終齢幼虫で体長は体を伸ばした状態で35mmくらい。でっぷりした体形が特徴で、まばらに毛が生えてる。白く細かい線と黒い点々模様も特徴。

キクキンウワバ
2007年11月14日撮影

 頭には黒い隈取りがあって人相、いや虫相があまりよくない。胸脚が黒いのも悪そうな感じ。

キクキンウワバ
2007年11月14日撮影

 真上から見たところ。
 この個体は放してしまいましたが、ウリキンウワバなどと同じく地上で葉をつづって粗繭をつくり、蛹になるようです。


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