これがモンシロドクガの親御さんです。白いでしょ。そして、黒い紋(もん)があります。だからモンシロドクガ。わかりやすい名前です。
最初はアメリカシロヒトリの成虫だと思って、あとで確認しようとずーっとほったらかしておいたんですが、よく見るとアメリカさんとはだいぶ違っています。アメリカさんの翅は純白、もしくはゴマ塩状の無数の小さな紋があります。
写真のものにはハッキリした黒い紋がポンポンと二ヶ所についています。そして足や背中や腹にはえた白く長い羽毛のような毛にも特徴があります。やはりモンシロドクガの成虫でしょう。
真上からみるとこんな感じ。翅を立てて、ぴったりとあわせて止まっていました。アメリカシロヒトリもそうなんですけど、幼虫時代はいかにも毛虫って感じで嫌われ者ですが、成虫になると、ハッとするほど清楚でうるわしい虫になってしまうのですよね。
でも、あくまでドクガですから素手でさわらない方が無難でしょうね。ドクガの仲間の毒毛は、幼虫だけでなく、繭や成虫の体にもくっついてることがあるそうですよ。