和名 | クマバチ(熊蜂) |
別名 | クマンバチ |
中国名 | 黄胸木蜂 |
科名 | ミツバチ科(コシブトハナバチ科とする資料も) |
学名 | Xylocopa appendiculuta |
出現期 | 春〜夏 |
食草 | 花粉や蜜を食べる |
採集地 | 東京都江戸川区 |
2003年7月3日撮影 このハチのことをクマンバチと言う人もいるけれど、クマンバチはスズメバチの別名でもあるのでややこしい。スズメバチは肉食で他の昆虫を襲って食べるが、クマバチのほうは花の蜜や花粉を食べるので性質はまったく違う。 |
2003年7月3日撮影 クマバチの標準的な体長は 23mm くらいだというから、数字だけ見るとさほど大きくないように思える。けれど、まるまると太った胸と腹のせいか、実物は数字よりずっと大きく見える。 クマバチの飛行はダイナミックだ。体のわりに小さな翅を、まるでプロペラみたいにぶんまわして飛び回る。初夏になるとフジやエゴノキなどの花に寄ってきて、花のに頭をつっこむようにして蜜を飲んでいる。 ロシアの作曲家リムスキー・コルサコフの曲に『熊蜂の飛行』というのがある。いろんな楽器のために編曲されていて、あちこちで耳にするのでタイトルは知らなくても聞いたことのある人は多いと思う。心当たりのない人は「熊蜂の飛行 MIDI」で検索してみるといい。MIDI データを公開しているサイトがたくさんみつかるはずだ。 ハチの羽音を見事に描写した曲なのだが、この曲の「熊蜂」が、クマバチなのかスズメバチなのか、昔から気になって仕方がない。今にも襲われそうな緊迫感はクマバチよりスズメバチにふさわしい気もするし、ザッ、ザッザッ、ザッ、ザッザッ、というリズムには、花から花へ飛びまわるクマバチにふさわしい気もする。 英語のタイトルは "Flight of The Bumble Bee" というので、Bumble Bee で海外のサイトを検索してみた。日本のとは種類は違っているがクマバチの仲間と思える画像がたくさんみつかった。 英語のタイトルを信用するなら、コルサコフの曲は『クマバチの飛行』と呼ぶべきなのかもしれない。ロシア語ではなんというのか気になる。 |
|
目次へ |