それはともかく、ご近所のアパートの庭にあるサクラの木でこのようなものを見ました。
　

2000年5月10日撮影

　写真ではただの黒い塊にうつっておりますが、現場で見るとまちがいなく毛虫の塊でございます。「わからないことは掲示板で聞け」という格言どおり、さっそく掲示板で質問いたしたのです。

昨日は引っ越してきてから初めてゴキブリ（たぶんヤマトゴキブリ）を見たり、
近所の家の桜の木に巨大な毛虫がたわわに実ってるのを発見したりと、
害虫に恵まれた１日でございました。

あの毛虫、なんていう虫だろ。
遠くて細かくは見られないんだけど、
くすんだ緑色っぽい色で、毛がはえてて、
太さも長さも人の中指ほどあって、頭からお尻へ縦のシマがあるように見えて、
けっこうでかいのに、まだ巣のまわりで集団で暮らしてて、
ウンチの形はスズメガの幼虫のに似てるんだけどかなり小さいんです。
（あのサイズのスズメガだったらもっとでかい、フンをしそう）

はてさて、文章だけで誰かわかりますでしょうか？

糞の大きさと特徴から、恐らくマイマイガの幼虫
（若齢）なんかがアヤシイと思われますです。
背中の中央に赤黒い星が縦に並んでいれば間違いないのですが
いづれにせよカレハガ／ドクガ関係の大型の種と
推測します。
毛虫は文字通り毛が生えているので、ハリボテの
外観と本体の大きさに、しばしば大きなギャップを
生じる事があります。
はてさて、真相やいかに？

 
桜の木の毛虫、太さが中指ほどというのは誇張でした。JAROに電話してよしっ。
太さはそんなになくて、でも長さは……毛の分をさっぴいても小指以上ありそうな感じ。
アメリカシロヒトリだったら、あんな大きさになったら単独行動してそうなんだけど、
まだ集団で固まってます。
写真とってみたけど、遠すぎてだめでした。
落ちてこないかとしばらく眺めてたけど、
落ちてくるのはウンチばかり。ばらばらばら。
マイマイガ・ドクガ・カレハガ……なるほど。そっち系をしらべてみましょう。

れいの毛虫、どうやらオビカレハのようです。

http://www.afftis.or.jp/konchu/kemushi/obikareha.html 
ここにある終齢幼虫の写真とよく似たやつが、近くの地べたを這ってるのを見ましたっ！！
きむさんの読みは、大当たり！

言葉で説明するだけでも、けっこうわかっちゃうもんですね。

それはそうと、珍獣が見た毛虫の写真も撮れたのです。
偶然、手の届くところに這い回ってるのを発見して撮影いたしたのね。

やっぱりオビカレハですよね、これ。

　アメリカシロヒトリと同じで、三齢までは巣の中で集団で暮らし、四齢（終齢）になると写真のように単独で這い回ります。

　毒はなく、触っても大丈夫と思うのですが、これをわざわざ触ろうという人はまずいないでしょうねえ。でも、色といい、形といい、単独行動してるときは、ちょっと綺麗でかわいい……かな？
 

　それにしても、珍獣様ったら、芋虫や毛虫のときだけカメラ小僧レベルが上がっているような……こういうのが、たまに掲示板を飾るのですから、ある意味おそろしい才能かもしれません、ふふふ。