東京の夢の島にある熱帯植物館にあるウツボカヅラ。この変な形の袋の中には消化液が入っていて、落ちてくる虫を溶かして食べるのだ。
　あれ？
　よく見ると口になにかついているぞ。

1999年8月22日撮影

あ〜っ！！

　温室の窓からはいりこんだのだろう、コガネムシが夢中で蜜を舐めていた。ウツボカズラの口のまわりは美味しそうな蜜で濡れていて、腹ぺこな虫たちを誘っているのだ。

　コガネムシの種類はよくわからない。大きさはシロテンハナムグリと同じくらいだったけど、光沢があまりなくて、白い模様も薄かった。
　いろんな人が写真を撮っていたが、彼は脇目もふらず蜜を舐め続けていた。落ちそうで落ちないので、一瞬つっついてやろうかと思ったけど、とりあえずやめておいた。

　このコガネムシがその後どうなったかはわからない。