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和名 オオスカシバ
別名  
中国名 大透翅天蛾 蜂蛾 珈琲天蛾(近縁種?)
科名 スズメガ科
学名 Cephonodes hylas
出現期 年 2 回 5〜6月 7〜8月
北海道など寒いところでは年 2 回
食草 クチナシ
採集地 東京都葛飾区

 オオスカシバのことは、珍獣日記珍獣お絵描きのところに色々書いたので、ここでは写真を中心にちょっとだけ。
 
2〜3齢のお子ちゃま
1999年9月29日撮影
 まだ小さい幼虫(3齢くらいかな)。
 ちょっと色が薄くて光にすけちゃう感じ。
 
 
 
終齢幼虫
1999年9月29日撮影

 こっちは終齢幼虫。
 ものすごい食欲でむしゃむしゃばりばり食べまくります。
 部屋の中で撮したものなので血色が悪いですが、実物はもうちょい緑が鮮やかで、蝋細工みたい。
 オオスカシバの幼虫には、こういう緑色の子と、茶色い体の子がいるらしいです。でも、珍獣の家のまわりには緑色型しかいません。

 この子にも尻尾がありますが、こういう尻尾のある子は、ほぼ間違いなくスズメガ科です(たまに違う科の芋虫にもあるけど)。

 画像が古くて見にくいので、もうちょっときれいなのを用意してみました。下の写真はオオスカシバの終齢幼虫です。緑が鮮やかで可愛いでしょう?

終齢幼虫
2004年6月11日撮影
 
  
前蛹体
1999年9月29日撮影

 うーん、写真だと上の終齢幼虫の子と見分けつかないと思うけど、これは蛹になる直前の子。実際に見ればはっきり分かるんだけど、今まで鮮やかな緑だった子が、蛹前になると腐ったみたいにどす黒く変わってしまう。それに、体にシワが増えてるような気がしませんか。
 こうなると餌を食べるのをやめて、蛹になる場所を求めて歩き始めます。

 
 
蛹の抜け殻と、土の繭

 どす黒くなった芋虫は、土に潜って繭をつくります。
 この写真は、去年うちで飼ってた子が5月に出てきたあとです(珍獣日記参照のこと)。

 オオスカシバという名前は漢字にすると大透羽とでもなるのでしょうか。名前のとおり大人になると蜂みたいに翅がすきとおった蛾になります。また、高速で羽ばたくので蜂みたいにブーンという羽音をたてます
 今年もまたうちで蛹になったのがいるから、来年の春に出てきたら写真をとることにいたしましょう。

 

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