和名 ホシホウジャク(星蜂雀)
別名  
中国名 長喙天蛾 后黄長喙天蛾
科名 スズメガ科
学名 Macroglossum stellatarum
出現期 たぶん年 2 回
成虫で越冬するものもいて、たまに真冬でも目撃できる。
食草 ヘクソカズラなどアカネ科の植物
採集地 東京都葛飾区


 
最近育てたものの写真はこちら
 
全身図 1999年9月28日撮影
尻尾 1999年9月28日撮影 頭(縮めている) 1999年9月28日撮影
 
 道ばたでヘクソカズラの葉っぱを食べてるところをスカウトいたしました。
 この立派な尻尾はスズメガ科のしるし。そしてこの小さな頭。スズメガ科ホウジャク亜科の幼虫にちがいないのです。ホウジャク亜科の蛾には、ホウジャク、ホシホウジャク、ヒメクロホウジャク、ホシヒメホウジャクなど何種類かいて、珍獣様のすてきなおうちのまわりで良くみかけるのはホシホウジャクという種類。たぶんこれもそうでしょう。

 飼ってみれば種名もわかったかもしれませんが、家に帰る前にゆくところがあったので、あきらめて置いてきてしまいました。

 
 
 
 
 スズメガ科の幼虫は、たいていは地面にもぐって蛹になるようです。上の写真の子も、たぶん地面にもぐって蛹になるのでしょう。

 でも、ホウジャク亜科のホシヒメホウジャクだけは枝上で葉をつづり合わせた繭をつくって蛹になるという変わり種。
 右の写真はホシヒメホウジャクの蛹の抜け殻で、中身がはいってるときは葉っぱの繭に覆われておるのです。珍獣はこやつが繭制作中のときから見張っておったのです。制作中の写真は残念ながらよく写ってなかったのでございます。

ホシヒメホウジャクの蛹(抜け殻)ホシヒメホウジャクの蛹
1999年9月28日撮影
 ホウジャクというのは、漢字で書くと蜂雀。蜂のようなスズメガという意味じゃないかと思うのです。大人になるとはものすごい高速で羽ばたく蛾になります。飛ぶときに蜂のようにブーンという音をたてます。
 羽音はオオスカシバと良くにておるのですが、ホウジャクの仲間は羽にちゃんと鱗粉があって不透明なので見分けがつきます。
 

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