地上におちてゆく雪玉をみて、神さまたちは、あの美しい雪玉がとけてなくなってしまうのがおしくなりました。
そこで、雪玉に手足と長い耳をつけて、かわいい動物に変えました。それが今でいう兎(うさぎ)です。
北海道アイヌの昔話。 アイヌは北海道に住む民族で、アイヌ語という独特の言葉を持っている。アイヌの神さまは火や月や風といった自然の神と、熊やフクロウや鯨といった生き物の神と、非常に力をもった人間の英雄神などがいる。 人間にない能力を持っている者は神だと考えるので動物はみんな神様である。動物の神は行いのよい人のところに獲物になりに来てくれるのである。