命のろうそく |
あるところに、仲のよい兄弟がいた。 ある日、兄さんが急に具合を悪くしてねこんでしまった。 弟が神さまに 「早く兄さんが良くなりますように」 と、お祈りしていると、どこからか声がして、 「天から梯子をおろしてやるから登ってこい。兄さんの命の火をさがすのじゃ」 と言う。 弟が外へ出てみると、雲の間からするすると梯子がおりてくるのが見えた。
弟が地上にもどってみると、兄はうそのように元気になって、それからは兄弟なかよくいつまでも暮らしたということだ。
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