蟹の甲羅 |
おじいさんはうらの池に住む蟹(かに)をかわいがっていました。けれど、おばあさんは蟹なんかかわいがってもしかたがないと、おじいさんが町へ行っているあいだに蟹をとって食べてしまいました。 おじいさんは町から帰ってくると、いつものようにご飯をもってうらの池にいきました。
そういって、おじいさんは池にご飯をまきましたが、どうしたことか一匹も蟹がよってきません。 すると、どこからともなくカラスがとんできて、
おじいさんが垣根を見に行くと、蟹の甲羅(こうら)がたくさん落ちていました。
おじいさんが甲羅をひろってみると、中に水がたまっています。ひとくち飲んでみると、水に見えたのはお酒でした。
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