ホトトギスとモズ
 
 
 むかしむかし、ホトトギスは沓屋で、モズは馬方でした。
 モズはホトトギスからツケで沓(くつ)を買いましたが、いつまでたっても代金をはらいませんでした。

 ホトトギスはすっかりあきれて
「もうお金はいいから、かわりに食べものをとってきてくれないか」
といいました。

 それからというもの、モズは虫やトカゲをつかまえては、ホトトギスのために木の枝にさすようになりました。

 モズがはやにえをするのは、そういうわけだったのです。
 

 
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