近世商人狂歌合
 唐辛子売りのファッションを調べていたら、こんな絵をみつけた。明治の初期のものらしい。背中に背負っているのは唐辛子のハリボテ。当時の唐辛子売りは、このハデなファッションで唐辛子を売っていたらしい。
 でも、こんなんじゃ昔話のスジに合わない。昔話では唐辛子売りは町はずれのお堂で夜明かししているし、かなり遠くから売りに来ているはず。もっと動きやすい旅装束でなきゃダメなのだ。

 
 薬の行商の人みたいなかっこをしているんじゃないかと想像して、富山の薬売りの写真を探してみた。
 これは昭和初期の富山の薬売り。大きな風呂敷包みの中は薬の入った柳行李(やなぎごおり)。
 富山の薬売りは、このファッションで全国を歩いた。
 

 結局、明治の唐辛子売りと、昭和初期の薬売りを足して割ったような絵にしてみたのだけれど…
 

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