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羊を追って仙人になる(中国)
仙人というのは不思議な術を使い、いつまでも老いることなく生きられる人たちです。王様や貴族たちは、仙人に住むところを提供したりして、自分にも仙術をさずけてくれるように願ったのです。 周の成王の時代に葛由という仙人がいました。おそらく成王も葛由に仙術をおしえてほしいと頼んだことでしょうが、葛由は偉い人に仕えるよりも気ままな生活を好んだようで、木で作った羊の像を売って暮らしていました。 ある日、葛由は自分で彫った木の羊に乗って山に入って行きました。王様は人をやって葛由のあとを追わせましたが、いつまでたっても知らせがとどきません。 それからしばらくして「葛由を追って山に入った者たちは全員仙人になった」という噂が町にながれはじめ、成王は自分で行くのだったとひどく悔しがったということです。
『列仙伝』より
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