「白い熊」のページ、面白かったでしょう。珍獣もけっこう面白いと思うんですよ。掲示板で問題提起して、それに対して読者からの意見があって、珍獣もそれに対して意見を述べて、そしてページとしてまとめる。これぞインターネットって感じでしょ。
でも、これやるの、ものすごーく大変なんですよ。
ああた、一方的に発言だけしたい人は世の中に大量にいるし、山海経にからめてお話をしてくださいって言っても「僕は山海経なんか知りませんがシロクマは大好きで(以下十数行省略)、やっぱカワイイっすよねシロクマ」なんて書き込みをしちゃう人もいるかもしれないし(実際いるし)、わざわざ国語の辞書を引いて「…と書いてありました」とそれだけ書き込む人とかもいるかもしれないし(実際いるし)、なんかすっごく語りたいことがあるっぽいのに意味のわかんないことをダラダラ書く人もいるかもしれないし(実際いるし)、そのくせ「それはこういう意味ですか?」と話を導こうとすると、そうだとも、違うとも言われず、無視されちゃうかもしれないし(実際されるし!!!!!!!)、挙げ句の果てに「珍獣さんは何にでも反論する、返せない」なんて言われちゃうかもしれないんです(実際言われるし…なら来るなよ、親切な掲示板なんかよそに腐るほどあるだろ)。
「白い熊」の時は、参加してた人がみなセンスある人だったこともあって、とてもスムーズに話が進んだ例です。でも、つねにこういうふうにはいきません。ものすごく疲れます。掲示板って不毛だと、インターネット歴 4 年目にして悟りました。某巨大掲示板群みたいに、大勢人がいれば、ダメなこと書く人もいるし、ダメじゃないこと書く人もいて、話がどっかへ脱線しても、誰かがもとにもどしてくれるかもしれない。でも、個人がやってる掲示板では、群衆の力を期待するわけにもいかないので、一人一人がそれなりにセンスがないと、突っ込んだ会話にはならないです。でも、そういう苦労って人にはわかってもらえないんだろうなと思う。
そもそも「山海経動物記」は、内容自体はかなりイイカゲンなものです。リサーチは甘いし、間違ったこと沢山書いてる。そのくせ手間はものすごくかかってます。単なる思いつきを羅列するんじゃすぐ飽きられてしまうから、その思いつきがどんなふうに説得力のあるものなのか、いろんな資料をあげて説明しようと心がけて書き始めたんです。資料のあげかたは稚拙であるし、あまりにもコジツケすぎる例があるのも認めます、ええ認めます。でも努力は惜しんでないと思うんだよ。
でも、なんか世の中の人にはそこらへんは理解されてなくて「○○だと思うんすけどどうですか?」みたいなメールを昔はけっこうもらいました。それに対する一番簡単な答えは「アナタがどう思うかはアナタの自由。そういう考えもあるんでしょうね」です。実際、自由なのでなんに見立ててもいいんですよ。好きなだけやってください。でも、話し合いを望むのなら、思いつきを述べるだけじゃ「あっそう」で終わってしまいません?
「あっそう」で終わらせちゃつまんないと思うから、あっそう以外の話をしようと苦労する。苦労しても苦労しても、あっそう以外に言えないようなことを書く人は後をたたないし、いっそ人がいなくなってもいいように難しい掲示何くっつけてみたら、今度は常連様が最悪化…むにゃむにゃ、もうイヤ。
「そうは言うけど、難しくってできないんですよ」
そうでしょうねえ。アナタがそう思うように、珍獣様もまたこのコンテンツを更新すんのものすごーーーく大変なんですよ。
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