「山海経動物記」は、1997年ごろから書き始めたもので、最初は「山海経動物誌」にするつもりでした。どこかに発表するあてもありませんでしたが、そのうちコピー本でも作って身近な知人にでも配ろうかと思っていました。

　1999年ごろ、Windows が動くパソコンを手に入れ、サイトの作り方を覚えると、文章と絵を同居させたデータを、意外にも手軽に世界中に発信できると気づき、さらに知人から「よく出来てるし話題になるかもしれないよ」などと余計なことを吹き込まれ、ついその気になって作ってみたのがご覧のコンテンツです。その際タイトル用の画像にうっかり「山海経動物記」と書いてしまい、現在に至っています。

 2003年、サイトの容量が増えてきたので自前サーバを立ち上げてコンテンツを移動しました。移転にあたり、いくらか内容に手を加えようと改訂作業を進めていた…はずだったのですが、さすがに息切れしました。ページは膨大にあって時間もかかり、これのために他にしたいことをいくつも犠牲にしなければなりません。『山海経』にかぎって言っても、もっと他の方法で面白さを伝えることもできるはずだし、この形だけにこだわる必要はない気がしてきました。

　『山海経』にはこのサイトで紹介したもの以外に、鳥や魚や植物や鉱物など、さまざまな自然の産物が記録されています。改訂作業を終わらせてから次に進もうと思っていましたが、ここらで一度、区切りをつけようと思います。「山海経動物記」の更新は、当分のあいだないかもしれません。ないっていいながら、たまーに更新するかもしれないんですが、本当にたまーにだと思います。

　ただ、『山海経』への興味が失せたわけではありませんので、新しい形で何かやりたいです。その時はまたよろしくお願いします。

　なお、改訂作業そのものは犬の怪までは終わってます。あと、虫の怪あたりも加筆しました。他はジオシティーズ版とあんまり変わってないと思います。