六不像 投稿者:ちんじゅう
- 2002/04/19(Fri) 22:00:30
◎中国旅游報・香江動物園(要・簡体字中国語フォント)
http://www.ctnews.com.cn/gb/2000/12/27/zglyb/bfsh/1.htm
ここによるとですね、香江動物園というところには、六不像とあだ名される「羚牛」がいると書かれているのです。
さらに…
◎十万個のどうして動物編(要簡体字中国語フォント)
http://www.wuma.com.cn/tiwen/dongwu.htm
ここに、[手丑]角羚はどうして六不像と呼ばれるか([手丑]角羚為什麻叫六不像)って書いてあるのですぅぅ。
※[]内は1文字として読むこと。
Re: 六不像 投稿者:ちんじゅう
- 2002/04/19(Fri) 22:14:52
そして、ここに…
◎中国科普博覧・雲南動物館 Takin
http://science.yam.com/animal/class/cls118.html
ここによれば、[手丑]角羚はターキンだってことになってるみたい。そういえば、ターキンは「羚牛」とも呼ばれるので、最初にみつけたページとも一致してる。
さらに…
◎Bhutan(日本語サイト)
http://www1.kcn.ne.jp/~narikawa/text/preview/bhutan/takin.htm
ここによれば、ターキンは四川省の高地に住んでいて、牛、羊、ウマを足したような動物であると書かれているのです。
もちろん、これだけじゃ新聞記事をにぎわした「六不像」が何者かはわからないのですが、少なくとも中国ではターキンというカモシカのことを「六不像」というらしいです。
ひょっとすると「珍しくターキンが捕まったよ」という、ほのぼの系ニュースが、いつのまにか
UMA発見記事にすりかえられていたのかも。
Re: 六不像 投稿者:ちんじゅう
- 2002/04/19(Fri) 22:26:16
ただ、
やっぱり「六不像=ターキン」と
言い切ってしまっていいか悩んじゃうのは、
こんなページがあったりするからなのよ。
◎四海風情(要繁体字中国語フォント)
この
URL ながすぎるわぁぁぁ
ここに「六不像」という言葉がでてくるのですが、
四川の話とはまるっきり無関係で、
どうも、カナダのオカナガン湖の話をしてるみたいなのですよ。
オカナガン湖(OK湖)には、六不像というものがいて、
そやつは
「龍に似て龍でなく、蛇でなく、魚でなく、馬でなく、牛でもない(あれ、これじゃ五不像だわ、なんで?)……名前はオゴパゴ(Ogopago)」
という生き物がいるっていうわけよ。
ようするに、こういう複数の動物に特徴が似ているもののこと、
みんな*不像っていうみたい。
やっぱり中国ってあなどれないわ。
Re: 六不像 投稿者:ちんじゅう
- 2002/04/19(Fri) 22:27:46
あ、URL が長すぎると思ったら google のキャッシュだった。
正しくはこっち。
◎四海風情
http://www.tbsn.org/chinese/journal/tbn2/278/p278-06-03.htm
Re: 六不像 投稿者:アヤコ
- 2002/04/19(Fri) 23:41:53
復刊ドットコムの掲示板にも同じ事を書き込んで来たのですが、「六不像=ターキン」説、中国の陜西省と甘粛省東部にちょっこり居るゴールデンターキンだったら、珍しいし、四川省とも接してますし、いけるかもと思ったのですが。
ジャイアントパンダと並んで,国家第一級の保護動物に指定されている程ですし、高山住いですし、お百姓さんがお目に掛かる率も低いのではと。
>ようするに、こういう複数の動物に特徴が似ているもののこと、
>みんな*不像っていうみたい。
>やっぱり中国ってあなどれないわ。
そうなんですよね、中国では小さな特徴を捉えて大げさに命名する傾向があるらしいって事が四不像で良く分かったので、やはり山海経の化け物達も案外「なーんだ」という現存動物が多いのでしょうね。
私もジョヒ魚はオオウミガラスの事じゃ?と思っていましたし。
残念ながらカイツブリまでは推察が及びませんでしたが、同じ風に考えている方がいると知って、当時嬉しかったものです(笑)
Re: 六不像 投稿者:まうご犬
- 2002/04/20(Sat) 01:49:18
「[手丑]角羚」「羚牛」はターキン・・ですね、確かに。
「六不像=[手丑]角羚=ターキン」か。それはそれでわかるような気もします。
でも、「1999年に四川省の農民がつかまえたという動物」の特徴とされる「顔がロバ、耳がラバ、ウマの鬣があり、頭に羊のような角があり、鳴き声はカラス。全身が黒い毛で覆われていて、竹の葉を好んで食べる」というのは、「竹の葉を食べる」以外は、ターキンとは違うと思います。四川省にはスーチョワンターキンという毛色がかなり黒っぽいのもいますが、ウマの鬣は妙です。ターキンはどちらかというとウシを連想させる要素が多いはずなのにそういう記述がないのも妙。シーローの方がより条件に合うと思うのですが、どうにも決め手に欠けますね。
やはり「こういう複数の動物に特徴が似ているもののこと、みんな*不像っていう」ってことでしょうか。
オゴパゴは「Ogopogo」のようですよ。ネッシーと並び称される怪物らしいですね。これも六不像って言われちゃ、もう涙目です〜。
Re: 六不像 投稿者:ちんじゅう
- 2002/04/20(Sat) 09:04:50
おおっ、ふたりともリキ入ってるですわ。その調子なのよ。
中国の動物園で「六不像」を展示してるという事実に、ひょっとしたら六不像=ターキンというのがカモシカ業界では常識になっているのではないかと思ったのですが、おふたりに否定されて、みょ〜にうれしいです。
そうよねえ、特に「馬のたてがみ」っていうのはターキンではありえない気がするし、やはり四川的六不像は、もっと別のものなのでしょうねえ。
◎まうごてん・シーロー
http://www.maugoten.com/kamoheya/serow.html
本人がいるのに勝手にリンク。
この、首筋のたてがみといい、黒い体といい、たしかにシーローも四川的六不像の特徴に近いよねえ。
ちょっと私信。まうご犬さんところも、そのうち山海経動物記のカモシカ関係のところからリンクしたいんだけど、よろしいでしょうか(^^;
でも、光ケーブルが家のそばまできたら自前サーバをたてるかもしれなくて、それまではサイトをいじくりたくないので、だいぶ先になっちゃうと思いますが、覚悟しといてくださいませ〜。
>オゴパゴは「Ogopogo」のようですよ。ネッシーと並び称される怪物らしいですね。
そうそう、オゴパゴはオゴポゴのことだろうな、と思ったけど、そのページでは
-pago になってるし、今はオカナガン湖は関係ないからいいかなぁと(^^;
オゴポゴまで*不像あつかいってのはショックでっかいけど、山海経動物記の試みが、けっしてトンデモ系ではないということを世間に知らしめる良い材料ですわね、ふふふふ(←このほくそ笑みがいちばんアヤシゲなのだが)。
Re: 六不像 投稿者:アヤコ
- 2002/04/20(Sat) 09:57:53
>全身が黒い毛で覆われていて
そうでした(汗)ターキンと聞いた時点で、お百姓さん目撃談が頭からふっとんでました。ゴールデンターキンじゃ、金色に輝いちゃってますもの、例え珍しくても四川省の例からは除外されますね。それに対して、確かにシーローの鬣なら、知らない人から見れば奇抜な目立った特長として話題になりそう・・・。
しかし中国人、オゴポゴまでひっくるめるとは(泣)
子供の頃、近所でゴイサギ保護している方がいて、そんな鳥しらない私達は色目と直立姿勢から「ペンギンだ、ちょっと違う風だけど、ペンギンの仲間に違いない」と決め付け、「ペンギン飼いの家」と呼んでいた思い出がフラッシュバックしました。
そのレベルで括られちゃうと、もうなにがなんだか(涙)
Re: 六不像 投稿者:まうご犬
- 2002/04/20(Sat) 23:44:05
「六不像=ターキンはカモシカ業界で常識」てのは、聞いたことないですよ〜。
上海動物園↓では
http://www.shanghai-window.com/shanghai/zoo/zoonew/html/p21.html
僥 兆: Budorcas taxicolor、哂 猟 兆: Takin という記述もありますが、言語の違いでしょうか。
それから・・。唯一正確そうな「体高 0.85m、体長 1.05m、体重約 80Kg」という部分、シーローの体格はそのままあてはまるなーと思ったのですが、ひょっとしてまだ成獣になっていないターキンだったらどうなの?と、考えてみたのです。じっさい、生後1年くらいまでの子どもターキンには、鬣にも見える短い毛が背筋にあるのです。成獣のターキンは大体、体高…100〜130cm、体長…170〜220cm、体重…メスは最大250kg・・なのですが、一歳前後のターキンの体格を想像すると・・あてはまるかもしれないですぅ。(ああ、冷や汗が・・!)
リンクの件はもうどうぞ珍獣様のお好きな時にお好きなようにしてくださいませ。
山海経動物記カモシカ関係からとんでいらした方々に失望されないよう
私も気を引き締めて精進いたしますー。
Re: 六不像 投稿者:ちんじゅう
- 2002/04/21(Sun) 01:01:02
あ〜、ゴイサギはほんとに変なかっこした鳥だよねえ。
しかも首をすくめてる時と、のばしてる時のギャップがはげしくて、
たまに「なにっ、この鳥見たことない!」ってなるんだけど、
よくよく見るとゴイサギだったり。
それはともかく、ジョヒ魚なのですが、
あの文章を書いてた時に微妙に気になってたことを
いま急に思い出しました。せっかくなのでこれは 別の親記事
をたてます。
>僥 兆: Budorcas taxicolor、哂 猟 兆: Takin
これはたぶん、簡体字中文(GB)のページを日本語(EUC-JP)で見ているせいじゃないかしら。
本文もまるっきり意味不明だったでしょう(^^;?
だまされたと思ってエンコード(文字コード)をGB に変えてみませう。
たぶん、このくらいの中国語ならば
動物のことを良く知ってる人には見れば意味わかります。
(逆にいうと、意味不明だって思ったらエンコードがちがってる可能性大)
それはともかく、
ターキンの子供にもたてがみがあるのだとしたら、
六不像の特徴にかなり近づいてきますわねえ。
そういえば、今はもう読めない朝日新聞の記事には
「調査団が派遣される予定」
みたいなことも書いてあった気がするのですよ。
ひょっとしたら中国の専門家には「六不像=ターキン」という当たりは最初からついていて、
保護対策を練るために調査団を派遣したのだと推測すると、
話もすっきりするような気もちょっとしたりして。
ああ、やっぱり謎だわ。
疑いはじめると、どいつもこいつもあやしく見える〜(笑)
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