イラン風のご飯の炊き方

IMG_9354s  イランのお米は日本のうるち米とは違い、細長いインディカ米です。炊き方は、本にはこう書いてある、というのを再現しているだけですが、茹でたあと蒸し焼きにします。世界は広い。こんな炊き方もあるんです。 IMG_9353s
 まずお米について。イランのお米はインディカ米といって細長いお米です。東南アジア、インド、中東アジアなどで食べられています。
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 お米の種類を図解すると左のようになります。コメというのが種名です。米は一種類しかありません。

 種の下に亜種というグループがあって、細長いインディカ、日本や中国で作られているジャポニカ、形はジャポニカに似ていてやたら大粒のジャワニカ(ジャバニカ)の三亜種に分けられています。

 それぞれの亜種は、さらに品種というグループに分かれています。日本でうるち米、もち米と言ってるのは品種ですね(そのさらに下にコシヒカリやササニシキなどの栽培品種もありますが)。

  参考にした本(あとで書きます)には、お米を選ぶならイラン産か、インド・パキスタン産がよくて、日本で手に入れやすいのはバスマティ米と書いてありました。しかも、タイ米と間違えないでって書いてあるんです。

 東南アジアにはジャワニカ亜種もありますが、日本でタイ米として売られているのはほとんどインディカ亜種ばっかりです。バスマティ米と何が違うんだろうって首をひねりつつ「なかったらタイ米でいいや」と思いながら買い物に出かけました。

 ところが、真夏だとそこいらのスーパーにもタイ米があるのに、冬になると売れなくなるらしく、どこへ行ってもないのでした。亀有のカルディにはタイ米はあったんですが、ここまで来タイ米しかないのか…というガッカリ感が先にたってしまい、放浪をつづけてたどり着いたのが西葛西。

 いや、ほかについでがあったので米のためだけに西葛西まで出かけたわけじゃないんですが、駅の北口からちょっと歩いた団地の中にあるインド食材店で 3種類のインディカ米を発見しました。

インド産(品種不明) 1 kg  750円
タイ産(品種不明) 1 kg 350円
タイ産ジャスミンライス 1 kg 550円

 こ、これは…値段の差がすごいですぞ。日本のお米もピンからキリまでありますから、海外産も産地や品質で様々なんでしょう。

 落ち着いてよく見ると、タイ産の安いやつは白くなってる米粒(たぶん未熟な粒)が多く、品質は悪そうです。ジャスミンライスとインド産を比べると、見た目だけだとあまり変わらない感じがします。

 本の指定どおりインド産にしようか少し考えたんですが、ここのところお財布にすきま風が吹き抜けてるので妥協してタイ産のジャスミンライスにしました。そのうちまたインド産やイラン産を探してみたいと思います。
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▲左がタイ産のジャスミンライス、右が日本のうるち米(ササニシキ)

 さて、前置き長かったですが、これをイラン風に炊いてみたいと思います。

【材料】2〜3人分 日本のお米より少し膨らむと思う
インディカ米 200ml(カップ 1杯)
ジャガイモ 1 個
水 たっぷり
塩 少々
油 少々

【作り方】
1. 米を洗い、30分くらい水につけておき、ザルにあげる。
(この工程は本によっては書かれていないので、やらない人もいるのかも)

2. 鍋にたっぷりのお湯をわかし、塩を一つまみ入れて、1の米をゆるくかき混ぜながら 5分くらい茹でる。炊くんじゃなくて茹でるので水加減などは考えなくてよい。ゆで上がったらザルにあげて水洗いして、水をきる。このあと蒸し焼きにするので芯が残っていてよい。
IMG_9363s 本によると、5分くらい茹でていると米が突然ふくらむので、そこでやめてザルにあげるのがよいそうです。実際やってみると 5分どころか 3分くらいでふくらんで来るような気がしました。このあたりは米の品質にもよるだろうし、できあがりの歯ごたえの好みもあるので、とりあえずやってみて好みの具合を探るしかないと思います。

 もし、ディルライスのように、スパイスを混ぜるなら、水洗いして水をきったあとに混ぜておく。

3. 鍋にクッキングシートを敷き、皮をむいて輪切りにしたジャガイモをしきつめ、少量の水(50mlくらいかな)と、少量の油を注ぐ。下の写真みたいな感じ。
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4. 2の米のうち半分を3のジャガイモの上に平らにしきつめる。
IMG_9366s5. 残った半分の米を、4の上に山のように盛り上げて、ところどころ箸で穴をあけて蒸気の抜け道を作る。
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6. 鍋に蓋をして(クッキングシートは中に折り込んでおくこと。はみ出してると燃えます)、加熱する。本には中火で15分くらい加熱し、弱火にして30分くらい蒸らすとあるけれど、ここでは量も少ないし、こんなに時間をかける必要はないかもしれないです。

 炊き加減は、クッキングシートをめくってみて、底におこげができてる様子で見ます。あと、山盛りにした米のてっぺんを少し食べてみて、硬くなかったらOKじゃないかと。おこげも食べるので、真っ黒にならない程度に、きつね色にしっかり焦がして大丈夫みたい。

 炊き上がったご飯はお皿に盛って、おこげになった部分(ここではほとんどジャガイモだけど)も、丁寧にはがして皿に沿える。おこげも美味しい。
IMG_9370s7. もし、サフランライスにしたい場合は、少量のサフランをお湯にとかして、炊き上がったお米にかければいいそうです。サフランはビニール袋に入れて麺棒で軽く叩いて粉にしておくと、少量で鮮やかに発色するとか。 #ディルライスのようにスパイス等を混ぜ込む場合は2の段階でやってください。

IMG_9375s ちょっと焦がし足りなかったですが、イラン料理歴三日の腕前としてはまあまあでしょうか(笑)日本のお米とちがって、パラッと炊き上がるのが理想だそうです。茹でたあと大胆に水洗いしてしまってよいのかも。

 このご飯にホレッシュ(煮物)ナーン(パン)を沿えたら気分は完全にイランですよみなさん!


【この本を参考にしました】

【楽天ブックスならいつでも送料無料】千夜一夜のおもてなし(1) [ ダリア・アナビアン ]
 クッキングシートを使う方法はこの本を参考にしています。

 テフロン加工の鍋ならシートはいらないとも書いてあるのですが、テフロン加工はデリケートなので、おこげをはがすときに傷つけたらいやだなあ、なんて余計なことを考えてしまう(笑)


【楽天ブックスならいつでも送料無料】家庭で楽しむペルシャ料理 [ M.レザ・ラハバ ]
  この本に書いてあるやりかただとクッキングシートもジャガイモも使わず、鍋に少量の油を熱し、茹でた米を敷き詰めてから、鍋肌から50mlくらいの水を注ぎ、蓋をして30分蒸し焼き、という感じです。おこげは鍋底を水で冷やすと取りやすいそうです。ううむ、そのうち鍋をダメにしる覚悟が出来たときに試してみよう。


 こっちの本も美味しそうな写真いっぱいで見ているだけで楽しいです。最近の料理本はどいつもこいつもいいなあ。ほれてまうやろー。毎度広告をはりながら、ほんとにポチりたいのはわたしなんですよ(笑)実用書だと図書館でもずっと保存してくれるとは限りませんしー。
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珍獣ららむ〜 の紹介

特技はおりがみとお蚕の飼育と世の中の役にたたないこと全般です。養蚕が普通の仕事だったらニートでヒキコモリの体質から脱出できそうな悪寒がします。DQ10はほぼ引退しました…だってストーリーが完全にソロゲーなんだもの。/ちなみにわたしが珍獣を名乗っているのは1999年からで、イモトよりも古いです。ワンピースは知らん。イモトですねって聞かれるとあっちがマネだと答えたくなる。 twitter などでは chinjuh です。

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