▲夜明けに私は雷を受けて走る車で鉄の道を行く。岡谷で私は見たい、桑の木と蚕のある建物と紡績を。昼、山々を越えて鉄道で行く。尾割の都会でご飯を食べる。夜、本を見る建物で寝る。
今日は旅行の予定を書いてみました。電車で、というのをどう書いていいのかわからなかったので「雷を受けて鉄の道を行く車」で表しました。丘と谷と土地で「岡谷」という地名を、「桑の木、蚕、紡績、建物」でシルクファクトという博物館を表してみました。トンパ文字には「蚕」を意味する文字があります。養蚕をしてるってことですね。名古屋という地名をどう表現していいかわからなかったので、旧国名の「尾張」を「尾が割れる都」としてみました。でも、地名の由来を調べると、割るんじゃなくて治る(はる、おさめる)とか、大和朝廷の勢力の「終わり」の土地じゃないかってことらしいので「割る」はいらなかったかもしれないです。なお、トンパ文字で「尾」には「終わる」という意味があります。
夜はホテルではなくネットカフェを使おうと思っているので、「本を見る建物で寝る」としてみました。金欠旅行なので宿泊費は浮かせたいですし、マンガを読みたいのです。
というわけで、週末に嵐でも来ない限り名古屋方面に行くと思います。時間はあるので名古屋をあしがかりに遠くまで行きたいところなんですが、お金がないので中部地方でうろついて帰ってきてしまうかもしれません。
【今日の文字】わたし・あなた
トンパ文字は一文字を文脈でいろんな意味に解釈するので、大の字に頭を書いただけの棒人間でも「わたし」になりますが、特に自分を表現したい場合は、片方の腕を顔のほうに曲げて「わたし」を表現します。この文字に女性をあらわす帽子をかぶせれば、「わたし」が女であることも表せます。このまま足を△にすれば座ってる様子になります。では「あなた」はどう書くかっていうと、棒人間の頭に葉っぱを書きます。なんで葉っぱ人間が「あなた」の意味になるのかは、ちょっとわかりません。ナシ族の言葉の発音と関係があるかもしれないです。下の図の右側のような、首飾りっぽい文字を書いても「あなた」の意味になるそうです。
どうでもいいかもしれないけれど、今日は筆ペンで書きました。筆ペンはにじまなくていいですが、墨をすって筆で書いたほうが実は気持ちよく書けます。
トンパ文字は中国のナシ族に今も伝わる象形文字です。トンパと呼ばれる僧侶か神官のような人たちが使っています。
◎これまでのトンパ文字日記
http://www.chinjuh.mydns.jp/wp/category/mozi/dongba
トンパ文字の入門書的なものの紹介もありますので書きたくなっちゃった人は探してみてください。今は携帯にもスマホにもカメラがついていますから、トンパ文字で日記を書いて、写真とってツイートするのも楽しそうですね。 カテゴリー: