高山駅
▲早朝の高山駅。朝5:00美濃太田駅発、7:30高山駅着。普通の町だとこんな早くに到着してもすることなくて困るんですが、冬でも朝8時ごろから朝市が立つので退屈はしないはずです。天気は曇りでしたが、昨夜までの雨(高山では雪だったかもしれないですけど)はあがって散策するには問題ありませんでした。
朝市
▲ここが朝市で賑やかな川沿いの道。朝市は土日だけかと思ったら毎朝立つそうです。冬は8時半から、夏は6時半くらいからやってるとか。地元の野菜やお土産品が売られてます。前にここに来たときに、マタタビの蔓を丸めて作った猫のおもちゃを買いました。それはまだうちに転がっているのですが、猫はあの世に行っちゃった。おかげで思いつきで旅行にでかけて何日も帰らないとかのフーテン(どちらかといえばルンペン寸前みたいな)生活を満喫できるのですが。
朝市の立つ道には美味しいものがいっぱいです。「げんこつ飴」を作って売ってるお店もあるし、四角いマシュマロみたいなものに卵のころもをつけて焼いた和菓子とか…… げんこつ飴、買えばよかったかな。今回あんまり軍資金がないのと荷物になるのとで、ほとんど買い物しませんでした。
日下部民芸館
▲日下部民芸館(くさかべみんげいかん)。朝市の通りの近くにあります。旧家の建物を利用して、昔の日常品を展示したりしてます。大人500円。
高山は、こういった古い家を保存しているので、街中が古民家だらけです。この家は特に古いかもしれないけど、実はまわりじゅうこんな感じ。古い家が好きな人は歩いているだけで楽しいかもしれないです。
3月だったので、この家に古くから伝わるひな人形の展示がありました。写真OKかわからないので貼りませんが、明治の頃に特注で作らせたという、洋装のひな壇飾りがすごかったです。お雛さまは十二単、女官も赤い袴に袿を羽織った見馴れた和装なんですが、お内裏さま(明治天皇)は軍服だし、五人囃子や右大臣。左大臣はいなくて、サーベルを下げて日章旗を持ってる近衛兵が立ってたりするの。京都御所の様子をあらわしたのがひな壇飾りなので、明治時代の皇居を段飾りにしたら確かにこうなるなあとは思うんですけど、それでも珍しい。
▲見学すると途中でお茶がふるまわれます(無料)。塩漬けにした桜のお茶です。古い家なのでこの時期はまだ底冷えして見て歩くのもつらいです。お茶がひときわ美味しく感じられました。
◎日下部民芸館(公式)
http://www.kusakabe-mingeikan.com/history.html
飛騨高山まちの博物館
▲飛騨高山まちの博物館(無料)。ここは高山の歴史に関係した文物を展示しています。前に来た時こんなのあったかなあと思うんですが、どうも2009〜2011年まで休館してたらしいです。ああ、なるほど、前回は2010年だったので見ていないわけね。建物は古い土蔵を利用してるそうです。外から見るより中は広くて、無料のわりに見る物は沢山あります。
◎飛騨高山まちの博物館(高山市のサイト)
http://www.city.takayama.lg.jp/machihaku/index.html
高山陣屋
▲高山陣屋。ここは昔のお役所みたいなものでしょうか。お代官様とその家族が住んでて、事務をする部屋があったり、取り調べをする部屋があったり。大人430円。
◎高山陣屋(岐阜県のサイト)
http://www.pref.gifu.lg.jp/kyoiku-bunka-sports/shakaikyoiku/kankeikikan/takayama-jinya/
福来博士記念館
▲福来博士記念館。今回はこれが見たくて高山に来ました。存在は昔から知ってたんですが、高山にあると思っていなくて、前回は見逃してしまったんですよねえ。でも、まあ、なんていうか、ふつー見ないよこんなとこ的な…むにゃむにゃ。ただ、わたしは面白かったので別途記事を書こうかと思っています。でも面白く書けるかなあ。個人的にはすごく面白かったんだけど。もったいぶってるわけじゃなくて、何をした人か書いたら一発で終わるくらいのものなので(笑)
ちなみに見学は無料でした。左はしにチラッと写っている赤い看板のお店(飲食店だと思うんですが、お土産物を売ったりもしてるみたい)が開いてる時に、見たいっていうと鍵をあけてもらえます。店は朝8時ごろから開いてるみたいだけど、ひょっとすると気まぐれに遅いこともあるかもしれないから、確実に見たい人は電話かなんかするといいかもね(って書いてるわたしは電話番号を知らない)。
ここは城跡になってる丘の途中にあるせいか、まだ雪がけっこう残ってました。
高山のマンホール
▲マンホール。市の花であるコバノミツバツツジをデザインしたもののようですね。
レトロな看板
▲古い化粧品屋さん。今は営業していないかも? なぜか石鹸推しで石鹸のメーカーばっかり書いてある。ライオン歯磨き、花王石鹸、ミツワ石鹸、ゲンブ石鹸。ゲンブは聞いたことないなあ。検索すると洗濯石鹸を作ってるゲンブという大阪の会社がヒットするけどそれのことなんだろうか。
きわいパンダ
▲とあるカフェにあった、やっちゃった感のある木彫りのパンダ。わたしはこういうのをキワいパンダ=きわぱんと呼んでます。流行をあてこんで粗製乱造した三流品という意味で際物のキワ、何かが極まっちゃってる感じのキワ、キもちワるいのキワなどをかけてます。
◎きわものパンダ
http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/kiwapan/00_index.htm
昔作ったコンテンツです。一番最後の記事が、きわいとは何かについて考察しています。この考察にあわせて改めて見ると、yondaちゃんとかパンダアザラシとかは、狙いすぎててダメなんですが、きわぱん的にはずしているのも含めて記録してたことがあります。
高山昭和館
日下部民芸館と飛騨高山まちの博物館の間にある、高山昭和間にも入りました。ここは最近あっちこっちの観光地にある、昭和の日常品やおもちゃを展示してるアレですが、こういうところがあるから古いものが残るわけだし、っていいながらたまに入ります。大人500円。ここも外から想像するよりずっと広くていろんなものがあります。高山とは関係ないので時間がない場合はスルーしてよいかも。
◎高山昭和館
http://shouwakan.hida.vc/
これだけ見て回り、さらにお昼ご飯を食べて、14:48高山駅発の上り電車に余裕で乗れました。高山駅周辺は、見どころがコンパクトにまとまってていい感じです。町の中にももっと見る物はあるし、タクシーなどを使って郊外へ行けばさらに観光できるので一泊できたらしたい場所です。
◎たべたもの日記:高山編
http://www.chinjuh.mydns.jp/wp/20150312p1330
食事関係はこのへんにまとまってます。
ちなみに、わたしが観光してた翌日か翌々日くらいに、爆弾低気圧が通りすぎて東京や名古屋でも雪が降ったんですが、高山は標高が高いので大雪だったらしいです。予定がちょっとずれてたら、雪で動けなくなってたかもしれないので運が良かったです。まあ、雪の高山も悪くないですけど、ろくにお金がないので電車が動かなくなったら泊まるところもないですし。
下呂温泉
そうそう、忘れてました。予定では高山に夕方までいるつもりだったんですが、14時ごろに一段落ついたので、おともだちが温泉に入りたいと言い出して、電車に乗って下呂温泉に行くことにしました。14:48高山発 − 15:53下呂着、鈍行列車で1時間くらいです。
▲下呂温泉(げろおんせん)。なんでゲロかっていうと、八世紀に交通と通信の要所として「駅」が作られ下留(しものとまり)と呼んでたらしいです(もちろん上留もある)。それがいつしか音読みされてゲルになり、ゲロに変化したとか。
▲下呂市のマンホール。背景は温泉で、手前の鳥は白い鷺(サギ)ですね。これは、下呂温泉発見にまつわる伝説に由来しています。下呂は平安時代から温泉郷だったようですが、実は鎌倉時代に古い源泉が涸れてしまったそうです。ある時、白鷺が川原に舞い降りるのを見て、村人近くまで行くと温泉が湧いていました。鷺は空高く舞い上がり、とある松の木にとまりましたが、その下に薬師如来像があったといいます。これはきっとお薬師様が鷺に化身して教えてくださったに違いないということになって、今日に至る、というわけ。
◎下呂温泉・温泉寺
http://www.onsenji.jp/history/index.html
ここに由来が書いてあります。
▲この道の奥にあるのが白鷺の湯という公衆浴場。もちろん温泉です。大人370円。
あまり時間がないのでゆっくりできませんでしたが、いいお湯でした。 17:33下呂発の電車に乗って、美濃太田と岐阜で乗り換えて、19:56名古屋着。
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