▲布袋駅前の通りは布袋さんの像がいっぱい。駅からまっすぐ歩いてきたところに阿弥陀堂がありました。
▲これが阿弥陀堂。大仏殿って書いてある(おおぼとけでん、と読むらしい)。一宮市の西神宮寺が明治時代の神仏分離で廃寺になってしまったので、そこにあった木造の阿弥陀如来像を譲り受けた人が、ここに大仏殿をたてておまつりしたと、説明板に書いてありました。
撮影は禁止されていましたが、覗けば中は見られました。阿弥陀様は確かにいらっしゃったかもしれないですが、まったく記憶がありません(しまった!)。だって、ここには「おほほ様」と呼ばれる謎の石があるっていうんだもの、おほほ様が見たい、見たいー!!
▲駅前にあった観光案内板。「おほほ様」と呼ばれる奇妙な石も奉られているって書いてあるでしょ?
奇妙な石としか書かれていないんです。それで見に来たんですが、こんな案内板まであるのに見えないんですよ!!
中をのぞくと、正面に阿弥陀さんがあって、右の壁にある棚にどうやらおほほ様が安置されてるようなんですが、死角になってて見えないんですよ、何この騙された感は(笑)
でも、凸と凹の字を縦に並べて書いてあるのが見えたので、何が安置されているかはなんとなく察しました。なりあまれる物と、なりたらざる物にそっくりな石があるわけですね、おほほっていうかむふふっていうか。
閑静な住宅街の片隅にある地蔵堂。中には小さな石のお地蔵さんがあります。抱く人の願いによって重くなったり軽くなったりするお地蔵さんだそうです。足助(あすけ)の町にあったのと同じようなものですね。抱き上げていいものかちょっとわからなかったのでやめておきました。
地蔵山というから丘でもあるのかと思ったのですが、まわりより少し(1メートルくらい?)土地が高くなっているだけでした。そこにお堂と、町の依り合い所みたいな建物があって、奥のほうにちょっとだけ、ジャングルジムかなんかの遊具があったと思います。
この、よくある感じのお堂には木造のお地蔵さんが安置されているのですが、伝説によれば「やろか水」でこのあたりが水没した時に流れてきたんだそうです。「600年以上前に”やろか水”として伝わる大洪水の際に流れ着いたとされる木造地蔵菩薩立像」と説明板がありました。お堂を覗くと、向かって左に弘法大師像、右に如意輪観音の石像があって、真ん中に木のお地蔵さんがありました。撮影しても咎める人はまわりにいませんでしたが、良いとも言われてないので貼るのはやめておきます。
やろか水というのは川から聞こえてくる謎の声の妖怪です。よくある話だと、大雨で増水した川の様子を見に行くと「ヤロカヤロカ」と声が聞こえます。みな怯えて逃げ帰ろうとするわけですが、肝のすわった者がいて「よこさばよこせ!」って叫んじゃう。するとドドーンと堰が切れて、村が洪水に飲み込まれてしまう、という話。
wikipedia の「ヤロカ水」を読むと、1650年(365年前)にも、まさにこのあたりでヤロカ水洪水があったと伝えられているそうです。布袋から北に8kmくらい行くと木曽川があるのですが、そのほとりにあった上般若村の者が「ヤロカヤロカ」の声に「よこさばよこせ!」とこたえてしまう。その洪水で上般若村は全滅、今でも中般若町と般若町はあるのに、上般若という地名が存在しないとか。
そんなこんなで、布袋の町はおもしろかったです。きっと本当に大仏さんに呼ばれたんだと思います。面白いから見に来いって。他に、布袋駅の旧駅舎があるって観光案内板に書いてあったんですが、行って見るとそれらしいものがなくて、整備計画が貼られてました。
カテゴリー:
ピンバック: #青春18きっぷ 岡谷・名古屋・高山の旅 | 超・珍獣様のいろいろ