海水浴場は駐車場がいっぱいだと大変なので、早めに出かけて車をとめちゃう計画で、葛飾区内を出たのは早朝の4時過ぎくらい。googleとyahooのナビによると、この時間は高速道路を使ってもろくに早くはないらしいので一般道で勝浦へ。何度か泳いだことのある小さな入り江にたどり着いたのは8時過ぎくらい。あら、4時間もかかってる。やっぱり高速の方が早かったかな。でも、早く付きすぎてもヒマなので丁度よかったかもしれません。
勝浦で海水浴
入り江の近くでシャワーと駐車場を貸してくれる家が今年も営業中だったので、そこへ置きました。1日1000円。着替えはシャワールームを無料で借りられます(シャワーを使うと1人400円かかります)。 ▲勝浦で泳ぐ時はだいたいここって決めてる海。公営の海水浴場ではないので監視員もいないんですが、入り江で波もほとんどなく、いいところです。でも浜辺が狭いので、10家族も来るともう一杯。
駐車場をやってるおじさんが、今年はまだ海水温が上がらないので気をつけてって言ってました。実際入ってみると、これは泳げないのではって思うくらい冷たかったです。上の写真をよく見ると、海に霧がかかってるのがわかるでしょうか。水温が低いので、空気が冷やされて霧になるんです。
▲砂浜には謎の木の実が一杯。指で押しつぶそうとしても割れないのですが、爪を立てるとパリンと割れて、中から1個だけ種が出てきます。何の実かはちょっとわからない。
▲アオスジアゲハがいっぱい。砂浜にしみた塩水を飲みにくるんですが、なぜかこの青と黄色のゴミの近くにばっかり集まってきて、何度おっぱらっても戻ってきます。蝶道のようにメスの匂いが残るせいでしょうか。それとも鮮やかな青や黄色に惹かれるのでしょうか?
▲iPhoneで動画もとってみました。ちなみに、バックでチーーーーーーーと鳴いてるのはニイニイゼミです。お昼近くなったらツクツクボウシやヒグラシも鳴いてましたが、その頃には海水浴客が一杯になって、虫の声を録音するどころの騒ぎじゃなかったです。
そうこうしているうちに太陽が昇ってきて、海の霧も晴れてきました。水温はそう簡単に上がりませんが、気温は上がってきたので泳げる感じになったので海を満喫。プールで鍛えているので波のないこういうところは得意です。今年はあまり魚がいなかったですが、クサフグらしきものが泳いでるのを見ました。
お昼ごろになると、次から次へと海水浴客がやってきます。最近の人って海に来るとパラソルじゃなくてテントなんですね。まわりじゅうテントだらけになったところでおなかもすいたので海水浴は終了。駐車場のおじさんのところでシャワーを浴びてさっぱりさわやか。
勝浦は東京に比べると気温が3〜5度くらい低いです。東京だったら晴れた日の真っ昼間は全裸でも汗だくだし、シャワーをあびた直後にもう暑くて汗をかき始めますが、勝浦の夏はすがすがしいですね。昔の文化人が勝浦あたりに別荘を持って、避暑や療養に来たと耳にしますが、これだけ過ごしやすいと納得です。
次はお昼を食べに行きました。これまた来るたびに寄ってしまう(ほかの店を知らないだけ)ところへ行きました。
最初はイワシのてんぷら定食(1300円)をたのもうと思ったんですが、おともだちが「イワシは皿で頼んでシェアしよう」というので、さざえかきあげ丼を注文しました。1500円は高いなあとは思うのですが、出てきたものを見たら妥当な値段のような気もしました。かきあげというのは世を忍ぶ仮の姿で、その実体は、盛り合わせにするネタを全部つっこんで一塊にして揚げたスーパーかきあげだったのです。かきあげなのにカボチャが入ってるし、ナスも入ってる。えーって思うくらい内容はてんぷら盛り合わせでした。で、サザエも入ってる。ボリュームがはんぱない。でも、次に行ったらこれはたのまないなー。サザエは揚げちゃうと固くなるだけみたいだし、量が多過ぎて夕飯が入らない(笑)
イワシのてんぷらは、すごく美味しかったです。イワシといえばフライの一択だと思っていたけどてんぷらもいい。気に入りました。やっぱりイワシを定食で注文すればよかったのだな。ちょっと反省。この店は来るたびに寄るので、次回はイワシのてんぷら定食にします。
海水浴場とか店の名前はいちいち書かないけど、気になる人は写真を手がかりに探せばたぶんわかると思います。
黒汐資料館
公式:http://www.rinkaisou.com/html/siryoukan.htm まだ昼をまわったばかりなので観光もしました。黒汐資料館は、臨海荘という宿がやってる施設の資料館です。勝浦の漁師さんたちが使っていた民具や信仰の対象などが展示されていました。私設なのであまり整理はされてないんですが、わたしはそこそこ面白かったです。入館料は200円。いろいろ面白いんですが、仏足石の説明なんか面白かったです。説明が手書きでやや読みづらい上に、メモをとったわけじゃないのでうろおぼえですが、こんな話。日蓮が鴨川の生まれなので、勝浦も日蓮宗が強い地域ですが、それでも西のほうから移り住んだ漁民がここいらに自分たちが信仰している仏足石を勝浦の寺に納めたいと思ったらしいです。しかし、普通に頼んでも住職がうんと言わない。
そこでまず、霊力のある石が海に沈んでると吹聴して、日蓮宗のお坊さんに石が出てくるように祈祷してもらうんですが、もちろん自然に浮き上がったりはしないわけです。そこで自分たちが懇意にしてるお坊さんを呼んできて祈祷してもらい、石が海から出てきたと大騒ぎして、ふたりのお坊さんのおかげだとかなんとか言って、まんまとここいらのお寺に仏足石を安置することに成功するらしいんですよね。資料館には、そうやって納められた(らしい)仏足石の拓本が展示されてました。
たこ薬師信仰なんかも面白いです。たこ薬師は、京都などにありますけど、西のほうではタコの頭がつるんとしているので、おできをなおしてくれると信じられているらしいです。それを西のほうから移り住んだ人たちが勝浦に持ち込むんですが、勝浦では魚を吸い寄せてくれる豊漁の神として信仰されてるらしいです。
…と、まあ、うろおぼえなので、勘違いもあるでしょうが、そんな説明が書いてありました。
▲船霊様(ふなだまさま)。木で出来た船形の社(やしろ)の中に、男女の人形と、2個のサイコロと、硬貨を納めたもの。展示品には見当たらなかったけど、お米なども納めるらしい。これを、新しい船を作ったら、かならず船に取り付けたそうです。船霊様を供養するために、穴の開いたひしゃくを備えるという話も説明に書いてあったと思います。ふつうこの手の話では、ひしゃくに穴をあけて渡さないと、船の中に水を汲み入れられてしまい、船が沈没するというパターンが有名ですが、ここのはそういう説明になってなかったと思います。うろ覚えでなんと書いてあったかはよく思い出せません。
▲たぶん何かの遊びに使った道具。戸板を一回り小さくしたみたいな大きさで、無数に丸い窪みがある。想像するに、ビー玉のようなものを転がして、穴に入れて点数を競うのではないかと思われます。それ自体はどこにでもありそうな遊びですが、穴のひとつひとつに何か書いてある文字が意味不明で気になります。手前にものを置かれてたので全て読めるわけじゃないんですけど、こんな文字でした。「オン 和 日 島 リ 大 龍 敷 朝 ト 蝶 キャラ ライ バツ 胡 リヤ メル(イル?) バツ カメ 田 リー ライ ス」なんですかねこれは。
…と、書いててちょっとわかってきました。たぶん、玉をころがして、言葉になるように狙って穴に入れないといけないのかもしれません。たとえば一投目で「胡」に入れたら二投目では「蝶」に入れれば「胡蝶」になるので加点されるとか。「キャラ・メル」「朝・日」「敷・島」「和・田」「バツ・ト」など言葉になりそうじゃないですか? ただ、「リヤ」とか「オン」とか良くわかんない文字も混ざってるので、やっぱり謎なんですが。
この資料館を見たところで14時過ぎくらいかなと思います。帰る方向で移動して、道々観光することにしました。
大多喜城
公式:https://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=59
地図で計算すると勝浦から車で30分くらい。まあ4〜50分と見ておけばいいかなあと。千葉県夷隅郡大多喜町ってところに博物館があるというので寄ってみました。 ▲城跡ですが、もちろんこれは鉄筋コンクリートかなんかで再建した天守閣です。中は千葉県立中央博物館の分館になっています。戦国武将関係の展示ばっかりでした。
大多喜町ではこの城の城主だった(?)本多忠勝と本多忠朝でNHKの大河ドラマを誘致したいそうです。そのように館内に書いてあるんですが、残念なことに二人がどういう人で、どう魅力的なのかは展示を見てもサッパリわかりませんでした。そんなことでNHKが来るかなあ。などと首をひねりつつ見学。
ちなみにここ、駐車場は無料なんですが、駐車場から城まで上り坂でやや距離があります。大した距離じゃないっちゃないですけど、知らずに歩くときつかったです。入館料は200円。
市原湖畔美術館
大多喜城から車で地図計測でやっぱり30分くらい?ここは高滝湖というダム湖のほとりにある美術館で、以前はなんか別の名前だったはずです。ちょっと前にリニューアルして、正式な美術館になったとか。以前からモダンなアートが展示されてるちょっと面白い美術館だったと記憶してます。今回で3回目くらいの訪問ですが、単に帰り道だという理由だけで、現代美術好きというわけでもないです。敷地内にピザなどを食べられるお洒落なカフェ(レストラン?)があります。レストランには人が大勢いたけど、美術館内はすごく寂しい状態でした(笑)
今回の企画展示は夏休み特集で、市原ぞうの国で絵を描くゾウとして有名なゆめ花が臨時館長として、こどもたちに問題提起するよくわかんない趣向になってました(ゾウったって人形ひとつないわけだし)。展示自体は反戦と反原子力がテーマになってそうな感じでした。具体的に口で説明すると素敵でもなんでもなくなるのでやめておきます。わたしはそれなりに面白いと思いましたが、同行した知人はあまりピンと来なかったようです。
入館料は大人600円で、中学生以下は無料です。
あとは帰るだけ
▲車窓から写した夕焼け美術館を出たのが18時くらい。帰りも一般道で、途中スーパーでアイスクリームを買って食べたりしながらのんびり帰りました。行きは渋滞にははまりませんでしたが、帰りは船橋あたりでものすごい渋滞で、葛飾区内の自宅に帰り着いたのは21時過ぎくらいでした。
こんばんはー。「カメ・リヤ」「ライ・オン」とかですかね>謎の文字。
勝浦そんな涼しいんですか。ノーマークでしたが一度行ってみようかなあ。
朝イチの冷たい海、いいですね! 実際行ったら唇紫色でガクブルするとは
思いますが…。
昔のものなのでカメ・リアはなさそうな気がしますが、ライ・オンはありそうですね。あれから少し考えて漢字はほとんど戦艦の名前っぽいですね。和田じゃなくて大和と龍田とか。敷島も朝日もありますし。胡蝶だけよくわかりませんが。
勝浦は夏な滞在にはかなりいいですよ。ただ街にはなーんにもなかったですw
しまった携帯から書いてるので名前入れ忘れてた。母さんオレオレ、オレだよ!
ご無沙汰してます。相変わらずたまにちょろっと寄ったりしてます。
さて、この自家製コリントゲームの謎の文字列。あれこれとひねくり回しているうちに、気が付きました。
>漢字はほとんど戦艦の名前
初めはその線で組み合わせていました。ですがカメとリアはどうみてもやっぱりカメリアだし、ほかにも花の名前で考えればリリーがあって、ららむ~さんが言うようにバットがあって・・・。ん、なんだ?とっても聞き覚えがある気がするぞ。
ということで答はこれのはず。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%B0%E3%81%93%E3%81%AE%E9%8A%98%E6%9F%84%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E8.B2.A9.E5.A3.B2.E7.B5.82.E4.BA.86.E9.8A.98.E6.9F.84_3
この一覧には出ていない文字列がありますが、一覧自体が銘柄を網羅していない気もします。
カナは、キャラバン(バツ)、リリー、カメリア、バット。ライオン? 残りは不明。
漢字は 敷島、朝日、胡蝶、大和。龍と田は不明。龍が付く銘柄はごく少数だろうから資料さえあれば簡単に調べられるでしょう。
カメリア辺りはとんでもなく古い銘柄の一つらしい。
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/collection/tobacco/t21/index.html
最後に博物館を一つ紹介。館山にこんなのあります。
http://www.city.tateyama.chiba.jp/hakubutukan/page020599.html
今年の3月に行ってきました。船霊様もいくつかあります。
なるほど、タバコの銘柄ですか。
それならカメリアなんて洒落た単語が入っても不思議ないですよねえ。
ただ「バツ」はあくまで「バツ」で、「バン」には読めないです。
蝶と胡、龍と田もタバコの銘柄にあるかなあ。
「ス」や「メル」もわからないですね。
「ライ・ス」「キャラ・メル」くらいしか思いつかないし、
タバコで統一されてるわけじゃないのかも?
館山の博物館は、気にはなったんですが、やや遠かったのでやめちゃったんですよー。チャンスがあったら寄ることにします。ありがとうございます。