▲左:百躰庚申塔|中:庚申塔(青面金剛と三猿)|右:弁財天(蛇体)
先週末は足立区の郷土博物館が無料開放日だったので、なんとなく立ち寄りました。庭の展示に蛇体の弁天様を発見。前からいたかなあ。庭はあまり見てなかったので初めて気がつきました。
説明に書いてないことも読めたのでちょっと図解。一番上の文字は弁天様をあらわす梵字の「ス」、蛇体の左は変体仮名で「べんざい天」、蛇体の下は、真ん中に「花又村 施主○○」、左に「不動院○○」、右にも何か書いてあるけど読めなかったです。
弁天様は、美しい女神として描かれることが多いですが、蛇体の弁天様もけっこういます。花又村不動院の道標は、蛇の頭が摩滅しているのか、もとからこんな粗削りなのか、形がはっきりしません。
左の絵のように、上半身が人間だったりするとファンタジーだなーと思うのですが、だいたい真ん中みたいな作例が多く、神様にしては化け物くさくてワクワクドキドキが止まらなーいのです。
左の図のようなコブラから連想するのかとも思うんですけど、それなら本場天竺に人頭蛇体の神様がいてもよさそうな気がするんですが、見たことがないです(いたら教えて!)。探しているのはあくまで頭だけ人間で、首から下が蛇という例です。上半身が人間とかだとウィキペディアのナーガの項目に絵がありますね(ここをクリック)。
▲山海経に出てくる燭陰と相柳(全釈漢文大系33『山海経・列仙伝』より)
首から下がいきなり蛇だと中国的なセンスを感じちゃう。
関連記事:人頭蛇体の弁天様(袖ケ浦公園)
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1539
宇賀神(うがじん)と関係があるじゃないかっていう指摘がコメント欄にあります。宇賀神も謎の神様です。人頭蛇体で女神だったり翁だったり。