友達Aが友達Bからインドネシアのコーヒーをもらったそうだ。
A談「ともだちBがインドネシアからコーヒーを買ってきたが、説明のイラストを見てインスタントだと思ったら豆を挽いたものだったらしい。飲んだらザリザリしてゲロまずだったと言ってたのでもらってきた。袋には英語みたいに見える言葉で何か書いてあるけどサッパリ読めない」
というわけで、わたしのところに回ってきたわけだ。
淹れ方の説明。たしかに粉にお湯をさしてかき混ぜたらできあがり、という絵が書いてある。
説明文を書き出すとこんな感じ。
Tuanghan 1 Sendok Makan TOP Black Coffee ke dalam cangkir. Tambahkan Gula Secukupnya. Seduh dengan 200ml air mendidih. Aduk hingga rata dan kopi siap disajikan.ええと、これのどこが英語に見えるんだろう。英語っぽいのは「トップ・ブラック・コーヒー」という商品名だけじゃないか。もしかしてお笑い的にボケてくれたのだろうか。こんなつまんないボケにいちいちつっこまないとユーモアを理解しない人にされてしまうのだろうか。それは面倒くさいのでストレートに「どこが?」と返事をしておいた。
ちなみにわたしは「英語?そんなもん死んでも覚えるか」という確固たる信念を持って生きているが、英語じゃないものを解読するのは大好きだという完全にイヤミなタイプ。この文章はフツーにインドネシア語のようだね、うんうん。
とはいえインドネシア語の文法はさっぱりわからないので機械翻訳につっこんだわけだが、意味はおおむねこんなだった(日本語として通るように、やや修正した)。
大さじ1杯のトップ・ブラック・コーヒーをカップに入れる。 中庸なる砂糖を加える。 200mlの熱湯を注ぐ。 かき混ぜて平均にする、そして、コーヒーを提供する準備ができる。粉にお湯をさしてかき混ぜるだけだって書いてある。まったくイラストの通りだった。実際に淹れてみよう。
コップにコーヒーを入れる。大さじって書いてあるのにティースプーンだが、コップの大きさ等を考慮したためである。問題ない。気にするな。ここで砂糖もいれる。「中庸なる砂糖」っつうのは、たぶん「好みでちょうどよく加減せよ」という意味だろう。
熱湯をさしてかき回したところ。粉はあくまで豆を挽いたものなのでお湯にとけたりはせず、水面付近で浮いている。このまま飲んだら確かにザリザリしてゲロまずだろう。
ここで「こんな泥水みたいなのコーヒーじゃねえ!」とか怒って投げたほうがネタ的に良いのかもしれないけれど、残念なことにどうすればいいかも知ってる激しくイヤミなタイプ。
つまりこういうのは上澄みを飲むのである。たとえばトルコあたりでは、粉にしたコーヒーを小さな鍋にいれ、水から煮立てて抽出する。それを漉したりせず、そのままカップに注ぎ、粉が沈むのを待ってから上澄みを飲む。粉部分はカップに残すわけだ。
インドネシア式だと煮出さないせいか粉が沈まない事がある。その場合は水面に息をふきかけるか、スプーンで軽くつついてやればいい。そうすれば粉が沈んでザリザリしない。
上澄みを飲み乾したら、粉の残ったカップを皿に伏せて、ドロドロの粉が広がる様子を見るのが世に言う「コーヒー占い」というものでございます。どっちかっていうとその占いから上澄みを飲むコーヒーの淹れ方を覚えたオカルト派のわたくし。最後まで世間とズレててほんとに申し訳ない。
ちなみに、入れ方のインドネシア文を単語レベルにするとこんな感じ?ちがってたらごめん。
tuanghan そそぐ sendok スプーン makan 食べる sendok makan 日本で言うとカレー用のスプーンみたいなやつ。 ke dalam …に cangkir カップ tambahkan 加える gula 砂糖 secukupnya 中庸 seduh 注ぐ dengan …と共に air 水 mendidhih 沸騰 aduk かきまぜる hingga する rata 平均 dan そして kopi コーヒー siap サービス disajikan 準備ができる
そういえば肝心の味だけど、これといってどうってこともなく、安い感じのコーヒー。こういうのはインドネシアの屋台かなんかでそよ風に吹かれながら飲んだら全然雰囲気が違うんだと思う。あと、こういうタイプだと砂糖より練乳入れると美味しいかもね。タカナシよりメグミルクが香りの点でオススメよ。
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こんにちは、Sariです。 Apa khabar?
ららむーさん、正解です♪
グラグラ湧いた『熱湯』でないと、ちゃんと沈まないし、浮いた粉はスプーンで縁の方へ寄せたりして、しばらく置いて少し冷めたところでのんびり飲みます。
そのため、豆を極細挽きにしてあります。
昔は極安の粗悪品は、藁の粉がまぜてあったりしました。
高級品は、本場だけあり、香り高くおいしいです。
普通の飲み方のコーヒーもたくさんの種類があり、やはり、ジャワロブスター、トラジャやルアックコーヒーは最高です。
一部の地域では、米粒の半分くらいの極粗びきで水と砂糖と共に煮だす場合も。これも独特のおいしさがあります。
昔はヨーロッパでもこの飲み方だったそうです。
ついでに、本物のジャワコーヒーもおいしいですよw
お久しぶりです。合ってましたか。よかった!
そうそう、インドネシアコーヒーは、良いものはすごく高級だし美味しいですよね。ルアック飲んでみたい。ジャコウネコー!!
フローレス島のコーヒーならカルディに入ることがあるので、時々飲みますよ。
こんにちは!
さっき読み返して気が付きました。
すみません、最後の 「ジャワコーヒーもおいしいですよ」は、
「ジャワティー」が正しいです。内容からみておかしいですよね、お恥ずかしい。
ちゃんとしたものは、Sedap Jawatea という会社しか日本ではないようです。
以前は札幌三越に常設の売り場があったのですが、現在は本社と通販のみのようです。
http://sedap-store.javatea.co.jp/eshopdo/refer/cid5s0m0.html
ほんのちょっぴりのおすそ分けで、最高級の先端のティップという葉のみの紅茶を飲んだことがあります。
茶葉は白っぽいんです。機会があったら是非!