なんでもかんでも英語っていうのがムカツクので反抗したいんですが、なんか完全にあやしい英語しか出てこなくて、自分もう無理です。そんなん以前に動画を作る道具にやられて吐血しそうだし><
今回作ったのは、森南海子さんというお裁縫の偉い人が著書の中で頭陀袋(ずだぶくろ)として紹介してたと思います。たしかこんな話。
お坊さんだかお遍路さんだかが、首からさげてる袋があまりにも不思議な形状をしてる。途中に継ぎ目がないので一枚の布で出来ていて、なおかつ返し口がどこにあるのかぱっと見ではわからない。作り方を解明したいので、お願いして見せてもらった……とかなんとか。
本のタイトルも忘れちゃったし、話もうろおぼえだけど、作り方が面白すぎて、いまだに忘れられません。
頭陀袋がみんなこういう形状をしてるかっていうと、「頭陀袋」「山谷袋」などで検索してみると、全然そんなことなさそうです。でも、この縫い方は和裁の極意だろうなと勝手に解釈しています。だってほら、古い着物をほどくと細長い布になるし、それをもったいないから切らずに使おうとして考え出された手法なんじゃないのかなあって、思いません??
でも動画に「日本の古典的な裁縫テクニック」とか書いちゃったのは、ややホラ吹きすぎだったかもね。でもそのくらい吹いたほうが外国でウケそう(笑)
▲こういうふうに折って、両脇を縫って、返し口から手をつっこんでエイヤッと裏返して、形を整えれば出来上がり(返し口はまつり縫いで閉じる)。途中までは「これでほんとうに袋になるのかしら」と思うんだけど、裏返した途端に蓋のついた袋になるのが強烈に面白いです。
ただ、折り方がやや複雑で、同じ幅に折るのが難しいので、出来上がりと同寸の型紙を使う方法を考えて動画ではそれ使ってます。
動画では袋にするとこまででやめたけど、紐をつけて肩にかければお洒落なショルダー。首から下げたら正しく頭陀袋です。リハーサルで同じのをもう一個縫ったので、そっちには紐をつけて持ち歩いてます。
今回使った布は、いただきものの古着(道中着か何かだったみたい)をほどいて使いました。どうもありがとう、ひろこ様。
というわけで疲れたので終わり。マルチメディアとか前世紀の終わりから言ってたような気がするんだけど、発達したのって解像度くらいだよな(藁
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大変わかりやすくて助かりました。
ありがとうございました。