というわけで来てみました。松本弁天は寿昌院というお寺さんのことでした。松本はこのあたりの町名です。御本尊様は千手観音だそうですが、弁天堂があることから松本弁天と呼ばれているとか。上の写真で階段の上に見えている鉄筋コンクリートの建物が弁天堂だそうです。この写真をとったとき、よくわかってなかったんですが、本堂は弁天堂に向かって右にある建物だそうです。てっきり御住職の家かと思い、軽くスルーしてしまいました。
この木は臥龍の松と呼ばれており『新編武蔵国風土記稿』などにも記載されている名木です。かつては中心に三本の老松があったそうですが、大正時代に大風で折れてしまったとか。
この臥龍の松ですが、枝が低いところを這うように伸びています。江戸川区内の別のお寺にある「影向の松」にくらべると、やや地味な印象を受けますが、何気なくgoogle地図の空撮を見てびっくり。四方八方に広がる枝が見事です。
地蔵堂のお地蔵様。体が溶けたようになっているのは塩で擦ったあとでしょうか?
『新編武蔵風土記稿』巻之二十八より
国会図書館:http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1214842/61
弁天社、毘沙門、大黒二天の像を合祀す、境内に庵あり壽昌庵と號す、江戸深川海福寺持の本尊釈迦を安ず、社に向ひ左方に老松三株並ひ立り、共に高さ五十件許、中の松樹地上三尺許より西へ指る大枝ありて、それより左右へ廣がれること凡九間餘に及へり、いとめつらかなる木なれは、其圖を右に出せる境内圖に載たり、地蔵堂リンク先に挿し絵もありますが、弁天堂の鳥居のかたわらに地蔵堂があり、弁天堂の右には三本の老松(松臥龍の松)が描かれています。建物は鉄筋コンクリートになってしまったけれど、昔とまったく同じ場所にあるのはすごいと思う。 カテゴリー: