いやあ、もう、桑を探すのが大変で仕方がないです。春先から気温が高く、虫の活動は活発だし、場所によっては早くもうどん粉病などカビによる病気も始まっていて、きれいな桑があんまりないです。
おまけに草刈りですよ!土手や公園の桑は、ほとんどが勝手に生えているものなので、草刈りの時に根こそぎ切られてしまうんです。使えそうだと思っていた桑の茂みが一夜にして切り株になってたりするのには毎年泣かされます。
そういうこともあるので、お蚕を飼いたい人は自分で桑を育てる必要があります。うちも来年はもう一株増やそうと思うんですが、問題は植える場所です。鉢植えにするとしても大きくなるので、そうそう置き場も作れません。
▲掃き立てから二十九日目のお蚕。繭を作り始めるのは明日か、明後日か…
人の指みたいに太くまるまる育ったお蚕は、ひんやり冷たくて、薔薇の花弁みたいな手触りです。この時期のお蚕は冗談みたいな量の桑を食べます。
この糞は、五十頭くらいのお蚕(五齢)が、一夜で製造したものです。一日分だったらもっと山盛りです。この調子で糞をするので、この時期は一日に何度も掃除をします。糞の成分はほとんど桑なので、悪臭はせず、青い草の香りがする程度です。しかし、湿気を含んでいるので、放置するとカビが生えますし、お蚕が蒸れて病気になってしまいます。
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