このトンガリ帽子のようなものがドーサ。この店ではローマ字で Doosa と表記してました。
ケツルアズキという緑豆や小豆に似た黒い豆(ヒンディーでウラッド उड़द と呼ばれてる豆)と米を水でふやかして、石臼で挽いてペーストにしたものを、クレープのように円形に焼いて作る…と、聞いてますが、この店でどう作ってるのかは知らないです。メニューのある部分には米粉のクレープだと書いてあります。
このお店は、近くにあるインド食材店の系列店舗らしくて、食材店のほうで買い物をしたらチラシをくれました。「ナンありません。タンドリーチキンありません。あなたの知らないもうひとつのおいしいインド料理があれもこれも沢山揃ってあなたをお待ちしています」だって。
そうそう、タンドールで鶏肉や分厚いナンを焼くのは北インドから中央アジアにかけてで、どっちかっていうとネパール料理らしいですよね。日本人が喜ぶので出してるけど故郷では食べないというインド人料理人も多いらしいです。
その日本人が喜ぶ料理を出さないっていうんだから期待がふくらみますよね。チラシをもらって、わりとすぐ、ランチタイムに店の前まで行きました。半年くらい前かなあ。
そしたらね、店の前には立派なタンドールの写真が貼ってあるの。メニューにもタンドリーチキンがあるし、当然ナンもあるみたい。なにこれ、話が違うーと思って、呼び込みの店員さんに「昼間もドーサはありますか?」と聞いたら、南インドは夜だけで、ドーサも夜しか出してないって言うんですよ。
なんだ、結局タンドールを置いちゃってるんじゃん…とは思ったけれど、夜は南インドだっていうならまあいいかと思い、夜食べに行ける日をずーっと狙って半年くらい時がながれる。
そして先日、ついに念願の南インドディナー……と思ったらね、どうも途中で方針がまた変わったらしくて、ドーサは昼間も出してるし、夜のメニューにもナンがあるのでした。
聞いてるのと話が違うのでテンション下がりまくりでしたが、ドーサは美味しかったです。ちなみにおともだちと一緒だったのですが、南インドなんだと繰りかえし説明したつもりだったのに、しっかりナンを注文してました。おまえ人の話聞いてないだろ。
写真これしかないのでもう一回同じの貼っちゃう。ドーサはまさにクレープみたいなもので、薄くてパリッと焼けてますが、煎餅みたいに硬くはないです。つけあわせは、赤いのはサンバールという豆と野菜のカレーだとメニューに書いてありました。カレーというか、チリソースのたぐいだと思います。真ん中のは辛いスープ(ラッサム?)。白いのはココナツチャトニーというものだそうです。これで900円。
こんなんで夕食になるかなあと思ったけれど、実はドーサが想像よりずっと大きくて充分にお腹にたまりました。
◎食べログ:アムダスラビー
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