足立区の関西の収集家で増田健一さんのコレクションが展示されています。上の写真は昭和30年代を再現したコーナーですが、増田さんのコレクションは、もうちょっと珍しいものも沢山展示されてましたよ。
たとえばこんな電話機。受話器が1個でダイヤルだけ2個ついてます。机を向かい合わせに並べてる事務所で、真ん中にこの電話を置けば、電話機をいちいち自分の方向に向けなくてもダイヤルできるじゃないか、というアイデア商品。あまり普及はしてないと思います。それだけに珍しいことは確かですね。
それより面白いのは見てる人の反応です。この電話機を見て、子供が「昔の電話だ」って大喜びしてるのを見ました。どうもダイヤル式が昔の電話であることは理解できるみたいなんですが、ダイヤルが2個ついてることには気づかないみたいです。もはや固定電話すらめずらしい時代です。お父さんが「昔の電話だけど、珍しい昔の電話なんだよ」と説明してましたけど、通じているかどうか(笑)
増田さんのコレクションは、単に懐かしいだけでなく、こういう珍しいものを多く含んでいます。今回の展示にはマイナスイオン発生機能がついた空気清浄機とかもあるんですが、それが昭和30年代に存在してっていうのには驚きでした。マイナスイオンなんて平成に入ってからのものだと思っていたのに!
◎足立区立郷土博物館
http://www.city.adachi.tokyo.jp/hakubutsukan/chiikibunka/hakubutsukan/
足立区立郷土博物館は、JR綾瀬駅、JR亀有駅、TX八潮駅からバスが出てます。詳しくは上記公式サイトの「利用案内」をどうぞ。
わたしは昨日(19日)に見に行ったのですが、連休ということもあって増田さんご本人も来館中で、電動ハサミの実演をしてくれました。なかなか楽しかったです。
カテゴリー:
数日前に新聞で読んで、面白そうだなと感じました。調べたらららむ~さんの近所だから、多分見に行くんじゃないかと思っていました。
ここにある写真の中では、脱水ローラー付きの洗濯機はかなり珍しいようです。昔は確かに在りました。でも、こんなかさばるものをわざわざ保存する奇特な人も少ないし、ゴム製のローラーが駄目になってしまう場合も多くて、展示品として使えるようなものはほとんど無いらしいです。メーカーの博物館ですら探しているという話を聞いたことがあります。
更に時代を遡りますが、戦前に発行された子供向けの電気に関する本を見ていたら、電熱温風扇風機の写真が載っていて驚きました。セラミック・ファン・ヒーターという名称で20年くらい前に流行したものと形はほとんど同じです。「えーっ?これってそんな昔からあるのか!」。
もちろんそんなハイカラなものは庶民の手が届くものではなかったでしょう。知らなかったのも無理はないです。でも、最先端みたいな囃し方をされていたものが、実はただの焼き直しだったなんて。探すとまだほかにもこんな道具は存在するのかもしれません。
こんにちは。ローラー付きの洗濯機はあちこちの博物館で見るような気がするんですが、そういえば良く見るやつはローラーが本体の側面についてるような気がします。
ファンヒーターもいくつか展示があったと思います。空気清浄機も。食卓でしゃぶしゃぶをやるための電気式の鍋が展示されてましたが、火鍋という字にホーコーと中国語の読みを当ててましたよ。火鍋なんて今どきのグルメ用語かと思ってました。
今回の展示は、古くて珍しいというより「30年代って新しい?!」という印象でした。消費者のほうがやっと30年代に追いついたのかもしれないです。