完全にオレンジ色なのに形はレモン。酸味が少なく、甘みはぜんぜんない。そんでもって香りはレモンよりオレンジに近いと思います。マイヤーレモンと呼ぶ人もいるようです。
もともと中国原産の植物で、レモンとマンダリンか何かのオレンジ類を掛け合わせた(もしくは自然に交雑した?)ものだと考えられているそうです。学名が Citrus meyerii なのでメイヤーレモン。またはマイヤーレモンと呼ばれています。メイヤーはたぶん人名ですが、たとえばこの植物を欧米に紹介した人とか、この植物の研究で有名になった人とかの名前だと思います(命名者が自分の名前はつけられないそうです)。
…と書いてから調べたら、フランク・ニコラス・メイヤーというアメリカの植物収集家の名前に由来してるそうです。参考>ウィキペディア:フランク・ニコラス・メイヤー。英語版にもほぼ同じことが書いてありました。オランダ生まれだそうですからオランダ語ならメイヤー、英語の発音に近いのはマイヤーかな。
メイヤーレモンは1908年にアメリカに持ち込まれ、20世紀の中ごろに品種改良が進み、1990年代にアメリカの料理人に注目され、マーサ・シュチュワートがレシピに取り入れたので有名になったそうです。>ウィキペディア:メイヤーレモン。英語版も内容は同じ。
そんなこんなでアメリカでは愛されてるみたいなんですが、日本の食卓だとレモンは揚げ物に絞ったり、焼き魚に添えたりと、薬味のような使い方をしますが、それだと酸味が足りないのがどうもビミョーです。香りもオレンジに似すぎていて薬味としては料理に合わないのです。5個も6個も入って200円くらいで買えちゃうので、安くていいんですけど、ちょっと惜しいですね。
大胆にざく切りにして凍らせて、ウォッカと炭酸水を注いでカクテルに…なんてこともしてみたんですが、やっぱり酸味が足りなくてビミョーだと感じました。
ただ、紅茶には合う。安い紅茶がすばらしくいい香りになります。ただし、入れっぱなしにせず、香りがたったところで出してしまったほうがいいです。これはレモンもそうですが、ずっと入れておくと柑橘特有のえぐみが出るし、酸で紅茶の味がうすっぺらく変わってしまうので。
レモンよりオレンジのつもりで使った方がいいような気がするので、たとえばケーキに焼き込むとか、ママレードにするとかは、試してないけど合うかもしれない?!
【追記】
その後、砂糖漬けがすばらしく美味しい事に気づきました。よく水洗いして、水気をふきとってから、皮ごとスライスします。皮ごとです。タッパーのような保存容器に砂糖、メイヤーレモンのスライス、砂糖…と重ねて行き、冷蔵庫で一日くらい保存すると汁がしみ出して砂糖がとけます。そうなったら食べごろ。皮ごと食べてみてください。酸っぱすぎず、苦くもなくて、すごく美味しい。とけた砂糖も捨てないで。コップにスプーン1〜2杯入れてお湯をさして飲むと美味しいですよ。美味しい事がわかったのでバッチリです。来年も来い、メイヤーレモン!!
(ドライ無添加メイヤーレモンスライス 60g 30g×2袋FSY) ドライレモン ドライフルーツ 全国送料無料 フォンダンウォーター |
楽天を見たらメイヤーレモンのドライフルーツがありました。なるほど、乾かしちゃうのか…ってどんな使い方するんだろ。このまま食べて美味しいのかな。
メイヤー(マイヤー) レモン 5kg |
5kgもあったらママレードがどのくらいできるかな(笑)
カテゴリー: