場所は東京都品川区の戸越公園です。撮影は2017年1月5日。
▲ヒマラヤザクラの木。1月ですからね。ソメイヨシノなら落葉して裸になってるはずです。しかし、ヒマラヤザクラは葉桜なんです。花は12月中に咲いて下旬には散ってしまったようです。樹皮がつやつやで、サクラらしい横縞がくっきりしてるのが印象的ですね。
▲花は散っても花柄や雄しべ・雌しべは残ります。これだけ見ても他のと特徴が違うことが分かるので、実は散ってるの分かってて見に来た(咲いてる時期には豊田にいたので)。
▲戸越公園の薬医門。ヒマラヤザクラはこの門の外に2本ありました。
冬に咲くサクラは、実はけっこう種類があるんですが、たいていは冬に咲いたあと葉が出ず、春にもう一度満開になってから葉桜になります。ところが、ヒマラヤザクラは12月に咲くと葉桜になってしまうので、春には咲かないみたい。
内心では「ほかのと同じように春にも咲くんじゃないのかなあ」なんて思ってたんですけど、葉桜になってるのを見て「これは珍しい!」とテンション高まりました。「すごいわ、このサクラ、1月なのに葉桜よ」とか呟きながら見てたら、通りがかりのおじいちゃんに変な顔されてしまいました。
小耳に挟んだ程度なのでウソかもしれないですが、ネパールの王子様が日本に来たとき、サクラなら自分の国にもあるが秋の花だと驚いて、祖国から苗を贈ってくれたのが日本のヒマラヤザクラの最初だと聞いたことがあります(Wikipediaによれば、日本から梅の苗木を贈った返礼だと書いてありますね)。
最初の苗木は熱海で育てられてるはずですが、そこから枝をとって挿し木で増やし、今はあちこちで育てられているかもしれません。
◎品川区:紅白のヒマラヤザクラが見頃に
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/page000027100/hpg000027099.htm
このページの写真だと、戸越公園のは白い普通のヒマラヤザクラで、弁天通り公園のは赤いのでヒマラヤヒザクラ(ヒマラヤ緋桜)という別の桜っぽいですね。なんだ、違うのが植えられてるってちゃんとわかってたら弁天通り公園にも行ったのに。