四十肩に疲れ切ってる心は十四歳くらいの珍獣様です。先日とあるショッピングモールを歩いていたら、スポーツグッズ屋に呼び止められてこういう試供品をもらいました。
このシールみたいなものを体に貼ると凝った筋肉をほぐしてくれるのだとか。テーピング用のテープみたいなものも売られてました。
なんでも、ファイテン社では金属のチタンを水に溶かす技術を開発したとかで、このシールにはアクアチタンという物質がしみ込ませてあるということでした。
「チタンが効くんじゃないですからね。技術があるんです」
売り子の人はそう強調するのですが、水に溶けようが塊だろうが、チタンにどんな違いがあるのか言ってみろよなめてんのかと内心思ったりするワタクシですが、あやしかろうがなんだろうがこわばった筋肉がほぐれるんなら話は聞いてあげましょう。
「スポーツ選手が手足に貼ってるの見た事あるでしょう」
売り子さんは言いました。しかしわたしはスポーツ選手にほとんど興味がないのでさっぱり見覚えがありません。
「僕たちは無理に売ろうとは思いませんから、とにかく痛いところがあったら使ってみてください!」
と、このシールを渡されたというわけです。ちなみに、ここに至るまでにけっこう会話してますが、売り子さんは熱い口調で語るくせに話すことにほぼ内容がなかったです。
それでも四十肩が治るんなら疑似でも似非でもかまわなんですが、ちょっと待って。なんでチタンが効くの?
たしかに、チタンの小さな玉がついた絆創膏みたいなものは前からありますが、あれはチタンが効いてるんじゃなくて、ツボ刺激用のパッチじゃないの? 材質がチタンなのは金属アレルギーを起こしにくいからであって、チタン自体のパワーを期待してるわけじゃなかったような??
どこかで何かがすり替わってるような気がするんですが、まあいいでしょう、タダなので貼ってみます。
…
……
………
がー!!! 効くかこんなものー(号泣)
痛い肩や肩甲骨のまわりに貼って寝てみましたが、効いた感じはまるでなし。そのまま2日ほど貼りつづけましたがまったく意味なし。
いや、ごめんなさい。ええと、効き目は本当に人によると思うんです。人は心の持ちようで病気にもなれば元気にもなります。撫でてもらうだけで痛みが消えることだってあるのですから、きっと効く場合もあるでしょう。科学で証明しきれない作用だって、ないとは言えないわけですから(あったとしてもすごく微弱でないのと変わらないような気もするけど)効いちゃう人がいても不思議ないです。
スポーツ選手が愛用してる件は、一般人のわたしたちとは別の事情があるような気がします。彼等はドーピング検査にひっかかると大会に出られないので風邪薬にすら気を使います。薬を使わずに筋肉をリラックスさせられる「かもしれない」のであれば、シールの10枚や20枚貼ってみるんじゃないですかね(メーカーから広告料が出てる場合もあるでしょうし?)。
パワーテープは50枚で1000円くらいなので、お守りのつもりで買うなら損した気にならない金額です。神社やお寺に喜捨するか、ファイテンに賭けてみるかの問題ってところなんだろうなって思います。
【追記】
その後もうちょっと調べてみたところ、ファイテンのチタン関連商品は、アクアチタンにファイルド加工という技術を施したものってことになってるらしいんですが、そのファイルド加工っていうのは企業秘密で実際なんなのかは知られてないっぽいです。
四十肩発症以来、頭を洗うのも、髪の毛を縛るのも大変、寝なければ疲れるし寝れば痛くてやっぱり疲れる。そんな毎日に終止符を打てる本気の治療法がわたしのお財布でなんとかなるレベルでみつかりますように。
◎四十肩日記:何をしたか、何を買ったか
http://www.chinjuh.mydns.jp/wp/20170328p7166
毎日が辛いので、マッサージに通ったり、鍼を打ってもらったり、医者にも行ったし、良いといわれる体操もしてるし、いろんなもの買ってみたりもしたのよ。現在進行形で苦しんでるので追記を重ねていて、特にtwitterにも流したりしてないんだけど、とりあえずここに貼っておきます。(ああ、そうそう。具体的にこの医者にかかれとかいうアドバイスはあっても基本全部無視します。仮にアドバイスに従ったとしても、結果どうだったなどの報告はしないと思います)