去年育てた春嶺x鐘月という品種の子供ですが、親が一代交雑品種なので子供には性質が引き継がれてないはずです。どういうものが出来るか分からない、ただの雑種ということになります。今たぶん2齢で、実はいつ孵化したかもよくわかりません。
去年とった種は、ていねいにビニール袋にいれて冷蔵庫の野菜室に入れました。今年の2月ごろまで健康な卵だったのを確認してます。それが、4月末に出してみたら種が乾燥して潰れており、どうも孵化しそうもないです。一昨年もほぼ同じ状況で失敗しました。 # 種:蚕の卵のことを蚕種(さんしゅ)とか種(たね)とかいいます。
たぶんですけど、冷蔵庫にいれるタイミングの問題かなあと思っています。産卵後、色の変化を確認して(2日で色が黒くなるのは休眠卵で、翌年の春まで冷蔵保存できる)、すぐに冷蔵庫に入れたものは失敗率が高いような気がします。家庭の普通の冷蔵庫を使ってますから、湿度や温度がお蚕に良くなかったのかもしれません。
休眠卵ならばほうっておいてもその年のうちは孵化しないはずなので11月か12月くらいまでは室温でほっといたほうがいいのかもしれません。
ただ、そのままだと、餌の桑が芽吹く前に孵化してしまうかもしれないので、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室(絶対に凍らない温度の場所)に入れて、4月の下旬くらいに出す……という感じでやった年には失敗がなかったです。4月下旬というのは、東京あたりで桑の葉が出てくる頃です。
そんなわけで、今年は冷蔵庫に入れた分が失敗だったんですが、冷蔵庫ではなく、暖房のない部屋においたのが、うまいぐあいに4月下旬に孵化しはじめたので、それを育ててます。
室温の保存でこんなにうまくいく年ばかりではありません。だいたい2月ごろ孵化して、餌がないので餓死してしまうことが多いです。
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