#日記 乗馬スクールに連れ込まれそうになった話

 今ふっと、馬の写真を見ながら思い出したこと。

 とある駅に乗馬スクールの勧誘の人が時々いる。馬を維持するのも大変なんだろうなって思いながら通り過ぎるんだけど、先日は「すごく安く乗馬体験できる」って引き止められた。

 わたしも珍獣様を自称するくらいなので動物は全般嫌いじゃない。というかベロベロ舐め合うくらい好きなわけよ。そら余裕があるなら乗馬の体験くらいしてみたい。まあ、そんな余裕ないんだけど。とにかく話くらいは聞いてもいいよって立ち止まった。

 そしたら、その日の勧誘さんは何か必死だった。「普段の半額で、道具のレンタル料もいらなくて、保険にだけ入ってもらいます。慣れたら少し早く駆けたりもできますよ。いいでしょう、ぜひ来てください。いつでも大丈夫ですが、いついらっしゃるかだけ教えてください」って、一気に畳みかけ、申し込み書の前にひっぱって行こうとするわけ。

 うお、ちょっと待て。わたしは君たちのこと何度も見てるので、君たちがどこでスクールやってるか、実は知ってたりもするんだけど、フツーの人は知らないよ。知らないんだよ。で、君たち今、場所も説明しなかったでしょ。それなのに即予約? ちょっw、まっww

「いきなりそれは無理wwww」

 そしてわたしは、草をまき散らしながら後ろも見ずに逃げたさ。

 その人たちのスクールは、その駅から電車に乗って、終点で降りててくてく歩いて、なんだかんだと1時間くらいかかるところにある。まあ、1時間くらい大した距離じゃないと言えなくもないけど、ちょっとそこまでって感じでもないんだ。まあ、だから黙って予約だけさせようとしたのかもしれないけど。

 こんな強引な勧誘を受けたら「潰れろ糞会社」くらい言ってしまうわたくしなんですが、今回の相手は乗馬スクール。ここまで必死にスクールの勧誘してるってことは、経営苦しいんだろうなって胸が痛くなった。潰れると本当に困るのは、人間じゃなくて馬だからなあ…

 まあ、それだけ。オチはありません。

 でも、ここまで読んでしまった人は、ひとつ覚えて帰ってください。

 わたしたちが想像するような馬は、野生には存在しないいきものです。

 牧場や競馬場にいる馬は、人間が長い時間をかけて品種改良して作った家畜なので、ああいう性質や姿形を持った動物は、自然界にはいないんです。

 昔、ある動物の偉い人が「馬が好きなら、馬券を買いなさい。馬肉を食べなさい」と言ってました。

 馬は人とのかかわりがあるからこそ、殖やされ、大事に育てられるものだから、馬が活躍する場所でお金を使うことが、馬を保護する一番いい方法ということです。まあ、馬券はちょっと冗談も入ってるんですが、身を持ち崩さない程度に競馬をたしなむのは、確かに馬のためになるでしょう。

 肉を食べるのもそうです。食肉になるのも家畜の重要な役割ですから。肉や皮を利用するために繁殖し、飼育することで、存在するのが家畜です。

 馬だけじゃありません。牛も豚も鶏も羊もお蚕も、人との関わりがあるからこそ存在しているものですから、利用することが助けになります。そこが、家畜と野生動物の違いです。それを、覚えておいてください。

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珍獣ららむ〜 の紹介

特技はおりがみとお蚕の飼育と世の中の役にたたないこと全般です。養蚕が普通の仕事だったらニートでヒキコモリの体質から脱出できそうな悪寒がします。DQ10はほぼ引退しました…だってストーリーが完全にソロゲーなんだもの。/ちなみにわたしが珍獣を名乗っているのは1999年からで、イモトよりも古いです。ワンピースは知らん。イモトですねって聞かれるとあっちがマネだと答えたくなる。 twitter などでは chinjuh です。

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