バセドウなんです。若い頃からで、時々治ったりするみたいなんですが、すごく悪くなったりもします。医者には通ってたこともあるし、薬も飲んでました。
しかしバセドウの薬は二種類しかなくて、片方で全身に発疹、もう片方では軽い脱毛があります。脱毛も禿げるくらいなら医者が同情してくれるんですが、それほどでもないのでタチが悪いです。
そういうわけで、可能ならば西洋薬を飲みたくないんですが、そうなると次は、手術で甲状腺を切るか、放射性ヨードを飲んで甲状腺を攻撃する手に出るしかなくて、そのどっちもやりすぎると、逆に甲状腺機能低下症になってしまい、そうなったら体質が真逆になりそうだし、別の悩みを抱えることになりそうで、どうも気が進みません。
まあそれで、効き目があるかどうかはわかんないんですが、ダメモトで漢方薬に頼ってみようかと思ったわけです。
とある医院に行きました。先生はお爺ちゃんです。保険のきかない煎じ薬を処方するという話です。ちなみに診察も自由診療です。初診料と薬代2週間分で1万7000円くらいだったと思います。高い…しかしほとんど薬代だと思う。
公式サイトで見た時は、もうちょっと先進的なイメージだったのですが、入ってみたら昭和30〜40年代臭のはげしい古い診療所でした。何が昭和って、先生の自慢が眩暈がするほどの昭和で、海外からも患者が来る、若い医師の研修も受け入れてる、うちみたいなのは日本で唯一(注:調べると外にもあるみたい)…とかです。昭和の男はよくこういう自慢を口にしたものです……大丈夫なのかな、ここw
腹診をされ、舌や脈なども見てもらい、煎じて飲む漢方薬を処方されました。受け付けのお姉さんに内容を聞いたら
「成分は先生しか御存知ないんですよ。どうしてもとおっしゃる場合は先生からひとつひとつ説明を受けられますが、処方箋料として1万800円かかります」
って言われてしまいました。
そ れ は ム リ www
別に先生を信用しないわけではありませんが、そこまでもったいつけられると逆に気になります。というわけで、煎じ薬をほどいてみることにしたわけです。毎度説明長いなあ。
▲軽く分類してみました。しかし、粉砕されており、イマイチわからないものばっかりです。
▲B:身が白く、赤い皮をかぶった木の実。かじると甘い。大棗?
▲C:なんらかの木の皮。かじると甘くて辛い刺激がある。桂皮っぽい。
▲D:これがさっぱりわからない。それほど太くない木の枝か根っこ。皮が茶色く、内側はやや黄色い。かじると苦くてやや甘い。柴胡? #甘草に見た目は似てる。でも甘草にこんな苦味はあったかな。
▲E:これもわからない。木の枝か根っこ。Dよりも細くて中が黄色くない。味は、あんまりないところと、苦味と甘味がある部分があって、もしかするとDと同じで枝か根の先の方とかなのかも。
▲F:これも不明。かじるとサクッと砕けて粉になる。甘くて苦くてほのかに酸味もあるような気がする。大きな木の実の一部なのか、煮溶かして固めたものなのかっていうイメージ。
▲G:半透明な何か(二種類)。
・左は白くて歯透明、何かの実のよう。形がラグビーボールみたいな感じ。噛むと固い。味はあまりない。追記:煎じてふやけた状態でもサクッとした歯ごたえがある。ひょっとすると麦門冬?
・右は茶色くて半透明、長いものを輪切りにした感じ。固い。味はあまりない。
▲H:不明。白い。噛むと辛い。追記:コメント欄に茯苓ではないかという意見あり。煎じてふやけた状態で噛むと、確かに茸のようではあります。
▲I:不明。何かのタネだと思う。固くてかみつぶせない。口に含んでいると甘いので、果肉の甘いもの。もしかすると大棗(ナツメ)のタネがたまたま混ざったとか?
以上です。ほかにも入ってるかもしれないけれど、こまかすぎて分類できませんでした。
中身を知りたいと息巻いたわりに、あまり正体がわかりませんでした。ちなみに、煎じると甘くて美味しいです。
肝心の効き目ですが、飲み始めた初日は心悸亢進(ドキドキ)に効いてた感じがあるのですが、今は「うーん、少しいいような、そうでもないような」という感じです。
漢方は弱い薬から出して効き目を見て強くしていくという説明を受けてます。しばらく通いたいとは思うのですが、金銭的余裕のほうが厳しいかもしれないです(どんより)。
なお、煎じるのに陶器の雪平を使っているのですが、50分弱火で煮詰めると言われており、手間よりガス代が不安です。成分を抽出するだけならシャトルシェフでいいんじゃないかと思うんですが、それでは出てこない成分がありますかねえ。
【追記】20180219
ほとんどツイートに書いたことだけど、ここにも追記しておく。
煎じ薬を飲み始めて2週間たった。ゆるやかではあるが、効き目はあると思う。前ほど手足が震えなくなった(ぜんぜん震えないわけではない)、前ほどドキドキしなくなった(ぜんぜんしないわけではない)。
そういうわけで2度目の診察に行ってきた。診察は、右手の脈を見て、左手の脈を見て、舌の表と裏を見て、腹診をして、血圧を計る。あと、先生の自慢話(けっこう長い)。煎じ薬代を入れて1万2000円くらいだった。
ちなみに、漢方の煎じ薬は、町の薬局で買っても1日700円程度。14日分で9800円くらい。そこに先生代が入った値段なのでボッてるわけではない。ただ、薬の内容は聞くと別途お金がかかるので要注意。
先生は二言目に「癌の人も沢山くる」と言うが、その人たちが治ったかどうかは、ちょっと聞きにくい。大病院からどうしょもなくなった患者さんがまわされてくるみたいな事も言ってたから、余命の質を上げられればそれでいいんだろうなとも思う。
先生が言うには、症状がおさまるということは病気のもとも良くなってるそうだ。それは楽しみな話だけれど、わたしの財布の中身には限界があるので、治ったと言えるまで通い続けられるかどうかが問題。
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白いのは茯苓じゃないでしょうか?
麻子仁の入った処方は下剤かと思ったら、炙甘草湯というのがありました。
心悸亢進なのでバセドウには良さそうです。大棗も桂枝も入ってます。
でも、これには茯苓はなかった。その辺が診立てた処方なのでしょうね。
炙甘草はあぶった甘草だそうで根っぽいののどれかなのかな?
半透明の左側が麦門冬かもしれません。
どうぞお大事になさってください。
いつもブログ楽しみにしています。
いつもありがとうございます。
茯苓、ほんとだ、そっくりですよ。間違いなく茯苓…って思ったんですが、
薬味を調べると、ブクリョウは「甘淡」だそうです。Hの白いやつはかじるとかなり辛かった、と思います。思い違いかもしれないので、明日の分を煎じる時にもう一度かじってみますね。
でも、調べてみると、薬味は必ずしも実際の味と一致しないんですね。それだとやっぱり茯苓なのかもしれないです。見た目そっくりだし!
このサイトによると
茯苓は味がしない、甘草は甘いそうで
やっぱり違うのかもしれませんね。
http://www.tokyo-shoyaku.jp/f_wakan/wakan2.php?id=209
ううむ、すると茯苓じゃなさそうですねえ。
なんせ噛むとしっかり辛いのですよ。
昨日改めて確かめましたがやっぱり辛いです。
あ、そういえば家にサルノコシカケがあるような気がする。
どっかのお土産屋さんで買ったんです。
茯苓とは同属の別種とかかもしれないけど、味は近いかも。
みつかったらかじってみます。
そのまえに砕けるかどうか疑問だけど…なんせカッチカチなので。
サルノコシカケをみつけたので記事にしました。
http://www.chinjuh.mydns.jp/wp/20180209p8072
かじってみましたが、やっぱり味がしないです。
茯苓とは同科で属の違う別種なので、あまり参考にならないかもですが、でもやっぱり白いのは茯苓じゃない感じがします。
じゃあ、なんだろう、この白くて固いやつは。