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所在地 葛飾区西水元・圓蔵寺
造立年 享保七年(1722年)
種字・持物等 イラストと下記を参照
ここの六地蔵は、造立年が5の向かって左に「「于時享保七壬虎歳九月吉日」と刻まれており、右には「奉供養地蔵…(以下読めず)」と刻まれています。
一体ずつ別の種字が刻まれており、左から1はあまり見ない文字ですが、うちにある本を漁ったところ इ イもしくは इी イーであるようです。2はかすれて読めず。3と6は ह(ハ)に見えますが、もしかするとかすれているだけで हा ハー や हो ホー である可能性もあります。
▲梵字の子音は、単独だと短母音のアをつけて読むのが決まりです。ほかの母音で読む場合は、子音に飾りをつけます。母音はアーやオーだけでなく、イ、イー、エー、ウ、ウー、アイ、アウなど沢山あるのですが、ここでは説明を割愛します。
圓蔵寺から南へ 1kmほど離れた安福寺の六地蔵が、近い形式で作られていますが、持物と種字が一致しないのが面白いところです。安福寺をまとめるときに比較できる資料をつけたいと思います。
# 種字(しゅじ)とは、その仏様を象徴する文字で、種子字(しゅじじ)ともいいます。地蔵菩薩は一般に ह(ハ、伝統的にはカとも読む)とされますが、六地蔵の場合は一体ずつに別の種字がある場合もあります。六体のどれにどの種字というのは諸説あって一定しません。
# 梵字とは、サンスクリットやパーリ語(インドの古語)を表記するためのデーヴァナーガリー文字が変化して出来た文字です。
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