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東水元・延命寺はご本尊様も地蔵菩薩なんだそうです。慶長十五年(1610年)に利根川が氾濫した際に、上流から流れついた地蔵尊を祀ったものということです。
ここで注目するのはご本尊さまではなく、境内の六地蔵です。
▲東水元・延命寺の六地蔵。中央の大きいのは享保年間に造立されたもので、六地蔵とセットではないようです。
▲向かって左端を1番としています。一体ずつに個別の名前があり、頭の上には種字も刻まれています。造立年は4番の地蔵に刻まれていますが、全体にかすれており、とても読み難い状態です。
順 種字 名前 持物 1. 欠け 欠けて読め 両手で宝珠 2. का カー 陀羅尼地蔵 宝蓋 3. ह ハ 鶏龜地蔵 幢幡 4. 欠け 地持地蔵 数珠(これに造立年) 5. ई イー 法印地蔵 右錫杖・左宝珠 6. इ イ 法性地蔵 合掌
▲造立年と施主名が刻まれた4番の地蔵の解読。たぶんこうだろう、というレベルですが。ブログだと画像が自動的に縮小されてしまってダメですね。すみません。生の写真だともうちょっと読めるんですが(汗)
造立年と施主は左から4番目の地蔵に「寛□元辛酉六月 施主保戸田氏…云々」と刻まれているように見えるのですが、前述の通りかすれが激しくはっきりしません。twitterでフォロワーのみなさんにご意見を賜ったりもしましたが、やはり見づらいということでした。みなさんありがとうございました。
そういうわけで、あくまで「たぶん」のレベルなのですが、寛保元年(1741年)に作られた六地蔵ではないかと考えられます。
所在地 葛飾区東水元
造立年 寛保元辛酉六月?(1741年?)
施主 保戸田氏?
「保戸田氏」の文字もうすれていて、はっきりそうだとは言い切れませんが、江戸川区の葛西あたりに多い姓だそうです。
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