東金町・光増寺の #六地蔵

光増寺六地蔵00

六地蔵調べです。主に家の近くのもので、造立年を解読できたものを中心に記録してます。
六地蔵調査の一覧は>こちら

 古い街道である佐倉道を歩いたついでに慈恩寺道にも興味を持って、こちらのお寺に保存されている道標を見に行ったら、六地蔵もみつけました。正確にいうと六地蔵があることは知ってたんですけど、六地蔵に興味を持ってからは一度も参拝していなかったので、いいチャンスだと思って写してきました。

 ただ、頭が道標のことばかり考えていて、赤いよだれかけをめくって写すのを忘れてしまい、持物などが一部隠れて読めない部分がありました。チャンスがあったらまた参拝に行こうかと思っています。

所在地:光増寺 葛飾区東金町6-20-17
(東水元にも同じ名前の寺、というか念仏堂みたいなものがあるので注意)
造立年:享保十一年〜十三年(1726〜1728年)
施主:金町上念仏講

光増寺六地蔵00 ▲東金町光増寺の六地蔵

 以下は左から一体ずつ、頭の上に刻まれている梵字(種字)、持物、両脇に刻まれている文字です。■はよだれかけに隠れていたり、石自体がすり減っていたり、ピンボケしたりして読めなかった部分です。

 写真をクリックまたはタップで少し大きめの写真が表示されると思います。この解像度で足りなくて、どうしても見たいという場合は、もっと大きいのも持ってますのでコメント欄で「何番の大きい写真が見たい」と書くか、Twitterの @chinjuh のどのツイートでもいいので返信で「東金町光増寺の六地蔵のもっと大きい写真を見たいのですが」とか話しかけてください。Twitterのほうが気付くのが早いです。


1.

光増寺六地蔵01 イ(丸三つ)

持物:不明(おそらく宝蓋)
右:奉造立預天賀地蔵大菩薩
左:享保十三戊申■月廿四日施主金町上念仏講中敬白


2.

光増寺六地蔵02 イ

持物:幢幡?(払子かもしれない)
右:奉造立金剛幢地蔵大菩薩
左:施主金町上念仏講中敬白


3.

光増寺六地蔵03 ハ(かすれ)

持物:幢幡
右:奉造立放光王地蔵大菩薩
左:金町上念仏講中敬白


4.

光増寺六地蔵04 イー

持物:不明(両手で何かを持つ)
右:奉造立金剛悲地蔵大菩薩
左:享保十二丁未十■月■日金町上念仏講中


5.

光増寺六地蔵05 ハ

持物:不明(合掌?)
右:奉造立金剛宝地蔵大菩薩
左:為遍建(連?)妙彦信女享保十二丁未八月九日
# これだけ講名ではなく戒名らしきものが刻まれている。


6.

光増寺六地蔵06 イー(異体字)

持物:右手に錫杖、左手に宝珠
右:奉造立金剛源地蔵大菩薩
左:享保十一丙午天七月廿八日施主金町上村
蓮華の台座:念仏講中


 以上六体、すべて頭の上に種字が刻まれており、像の右に「○○地蔵大菩薩」と名前が刻まれ、左には造立年と施主である「金町上(村)念仏講」の文字が刻まれています。ただし、左から5番目の像だけは、講名ではなく戒名のようなものが刻まれています。どういう事情なのかはちょっとわかりません。
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珍獣ららむ〜 の紹介

特技はおりがみとお蚕の飼育と世の中の役にたたないこと全般です。養蚕が普通の仕事だったらニートでヒキコモリの体質から脱出できそうな悪寒がします。DQ10はほぼ引退しました…だってストーリーが完全にソロゲーなんだもの。/ちなみにわたしが珍獣を名乗っているのは1999年からで、イモトよりも古いです。ワンピースは知らん。イモトですねって聞かれるとあっちがマネだと答えたくなる。 twitter などでは chinjuh です。

東金町・光増寺の #六地蔵 への1件のフィードバック

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