黒大師の六番、水郷大師の七番(南蔵院)

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 久しぶりにしばられ地蔵の南蔵院に参詣しました。こちらには水元水郷大師の七番と、黒大師(瓦大師)の六番があるのですが、境内の模様替えがあったようで、それぞれ場所が変わってしまいました。


黒大師(瓦大師)の六番

南蔵院見取り図(瓦)

 黒大師の第六番は、以前は聖徳太子堂に向かって左後ろの植え込みの中に埋没してたんですが、今は山門を入って右手にある藤棚の下に遷座されています。柵があり、近づくことはできませんが見ることは可能です。夏は藤棚で影になるので少し分かりにくいかもしれません。

IMG_3604s ▲藤棚の下に遷された黒大師の第六番。

 黒大師は葛飾区、三郷市、八潮市、足立区にまたがる21ヶ所霊場です。開創年は不明ですが、金町の金蓮院前に明治時代の石碑があるのでその頃のもの(もしくはそれ以前のもの)と考えられます。詳しくは下記を見てください。

◎黒大師(瓦大師)を探せ
http://www.chinjuh.mydns.jp/wp/20161130p6450


水元水郷大師の七番

  こちらは悲報かもしれないです。というのは、水郷大師の七番は、以前は墓地の入り口に安置されていて、誰でも近くへ寄って参拝して台座を確認することも出来たのですが、2024年現在、一般の参拝者には手の届かないところに遷座されてしまいました。

南蔵院見取り図(水郷)

 以前の場所にはない事に気づいて、境内の行ける範囲をすべて探したんですが見当たらず、仕方ないので売店でたずねたところ、一般には公開されていない、古い建物のあるところへ遷したということでした。

 見取り図の、庭園のさらに上(北)にあるエリアは、昔の住職が住んでいた古い建物などを移築して保存してある場所だそうです。門は閉ざされていて、普通には入ることはできません。でも、門の隙間から覗いて見ると、茅葺き屋根の建物の前に後ろ姿が見えました。

 IMG_3609s ▲門の隙間ごしに見える水郷七番大師の後ろ姿。

水郷七番大師後ろ姿、拡大 ▲拡大してみました。

 近づけなくなってしまったのは残念ですが、存在は確認できたので良かったです。しばられ地蔵の南蔵院は天台宗のお寺です。弘法大師は真言宗の開祖なので宗派が違うのですよね。

 四国の霊場もそうですが、宗派の違うお寺が札所になってるケースはそれなりにあるんです。ただ、水郷大師も黒大師も、すでに活動をしていない(お世話する人のいない)霊場巡りなので、処分されてしまっても不思議はないと思うんです。大事にしていて下さるだけでもありがたいなと思います。

 水元水郷弘法大師は旧水元村一帯に作られた21ヶ所霊場です。開創は昭和初期です。詳しくは下記を見てください。

◎謎の二番から始まる水元霊場探訪(水元水郷弘法大師二十一ヶ所)
http://www.chinjuh.mydns.jp/wp/20160928p5515

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珍獣ららむ〜 の紹介

特技はおりがみとお蚕の飼育と世の中の役にたたないこと全般です。養蚕が普通の仕事だったらニートでヒキコモリの体質から脱出できそうな悪寒がします。DQ10はほぼ引退しました…だってストーリーが完全にソロゲーなんだもの。/ちなみにわたしが珍獣を名乗っているのは1999年からで、イモトよりも古いです。ワンピースは知らん。イモトですねって聞かれるとあっちがマネだと答えたくなる。 twitter などでは chinjuh です。

黒大師の六番、水郷大師の七番(南蔵院) への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 黒大師をさがせ! #霊場巡り #弘法大師 #神社仏閣 | 超・珍獣様のいろいろ

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