趣味の盆蚕:小石丸の繭かき(収穫) #虫 #蚕

IMG_1134s 小石丸もすっかり繭になったので、繭かき(繭を簇からはずすこと)をして、一部の繭をあけて交尾の準備です。

IMG_1133s ▲厚紙で作った簇(まぶし or ぞく)に、きれいに繭になった小石丸。ふつう、こういった蔟は奥行きが浅く、間口を広くして作るんですが、今回は発想をかえて奥行きを深く、間口を狭くしてみました。特に問題ないです。そりゃそうですよね、トイレットペーパーの芯にだって喜んで繭を作るんですから(笑)

IMG_1134s ▲蔟から繭をはずしました。写真ではあまり大きさが伝わらないんですが、小石丸の繭はすごく小さいです。小石丸は初めてやったんですが、こんな小さいんだって驚きました。繭が小さいということは、糸もそれほど取れないってことです。産業的には儲けがイマイチなので、一時は飼う人がほとんどいなかったみたい。

 ところが皇居の御養蚕所には昔からいたらしいんですよね。小石丸はもうやめましょうかって話が出た時に、美智子様が「古いものも残しておきましょう」って飼い続けていたそうです。

 正倉院の絹製品を復元する時、お蚕の品種も昔のものを使おうってことになりました。一口に蚕といっても、実は品種によって糸の太さなどが違ってます。昔の材料、昔の技術で復元するには、古い品種を使う必要があります。そこで、御養蚕所の小石丸を増やして使うことにしたそうです。

 それが話題になって、小石丸をやる人が増えたらしいんですけど、やっぱり産業的にはビミョーらしくて、新小石丸という改良品種も作られました。新小石丸はわたしも以前飼ってみましたが、小石丸に比べるとだいぶ大きな繭を作ります。

IMG_1137s ▲一部の繭をあけて、交尾用に取り分けました。蛹の尻を見ると、オスとメスは見分けがつきます。

 と、これを書いてるうちにいくつか羽化して蛾になりましたよ。しかし、わたしがだんだん眠くなってきたので今日はこのへんで。

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珍獣ららむ〜 の紹介

特技はおりがみとお蚕の飼育と世の中の役にたたないこと全般です。養蚕が普通の仕事だったらニートでヒキコモリの体質から脱出できそうな悪寒がします。DQ10はほぼ引退しました…だってストーリーが完全にソロゲーなんだもの。/ちなみにわたしが珍獣を名乗っているのは1999年からで、イモトよりも古いです。ワンピースは知らん。イモトですねって聞かれるとあっちがマネだと答えたくなる。 twitter などでは chinjuh です。

趣味の盆蚕:小石丸の繭かき(収穫) #虫 #蚕 への2件のフィードバック

  1. 塚原 明子 のコメント:

    いつも 楽しく 読んでます。小石丸の繭、出殻繭の写真をアップできますか?

    • 珍獣ららむ〜 のコメント:

      塚原さん、こんにちは。小石丸の出殻繭の写真は持っていないです。

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