新・珍獣様のいろいろ がぼちゃんねる

日記

唐突に思い出して気になる歌いろいろ

 昨日は20年も前の手塚治虫のことを思い出したわけですが、そのころのことを思い出そうとすると脳内検索にヒットするうろ覚えの歌が何曲かあります。まわりの人に聞くとどれも「そんな歌知らない」といわれるものばかりなので、ろくに有名じゃないのかもしれないのですが。


◆坂本九の「何かいいことありそうな」
 「何かいいことありそうな ちょっと違う朝」という歌詞が出てくる歌で、これは最近まで歌のタイトルすらわかりませんでした。手塚治虫不機嫌事件(昨日の記事参照)と同時期に、何かの番組で坂本九が歌ってたはずなんです。その番組も日曜か土曜の午前中にやっていて、最低でも二回は聞いた記憶があるので、坂本九がレギュラーか純レギュラーで出ていた番組だと思うんです。

 昨日とつぜん思いついて、坂本九の公式サイトを探したら、シングルレコードの一覧の中に「何かいいことありそうな」と歌詞の一部そのままのタイトルと、サンデー九という福祉番組のテーマソングであること、1976年(昭和51年)10月に北海道地区限定発売だったことなどが説明されて、まさにコレだと躍り上がったのですが、サンデー九というのはSTV(札幌テレビ)の番組だというのですよ。わたしはその当時群馬に住んでいて、テレビ番組は東京都同じものしか見られなかったので、その番組を見ていたはずはありません。それに、テーマ曲として流れていたのではなく、坂本九の最近の持ち歌だというような紹介のされかたをしてた記憶もあります。九ちゃんがマイク片手に歌ってるところも覚えてるんです。一体あれはなんという番組だったのか?!

 とりあえず、歌そのものを聞いてみたくて iTunes の Music Store を検索してみましたが、坂本九の曲は一曲も入ってませんでした。「上を向いて歩こう」も「ジェンカ」も買えないなんてショボイよ、助けてスティーブ。何万円もするようなCDボックスに収録されてるのは知ってるんですけど、聞きたいのはこれ一曲だけなんだっつーの。


◆やっぱり坂本九の手話入りの歌
 これは出所がわりかしはっきりしているので、あせって調べなきゃって感じの曲でもなかったんですけど、坂本九の公式サイトを見たのでついでに調べました。昭和50年代の半ばくらいに聞いた曲で、作詞は永六輔。タイトルは『そして想い出』です。「誰かと話がしたい 楽しく話がしたい みつめあう誰かと ふるさとの話 そして想い出 想い出」という歌詞を手話付きで歌うんです。永六輔がレギュラー出演していた NHK のナントカ言う番組で流れてたと思うんです。手話も覚えてる。

 実は、この曲とセットで脳内検索にひっかかる永六輔にまつわる記憶がありまして、番組中で永六輔が「どっかの料亭で美味しいお湯を飲みました。作り方を習ってきたので作ってみましょう」とかなんとか言いながら、おにぎりを作って、七輪かなにかであぶってお湯に入れて香りをつけてる様子が放映されたんです。

 永六輔はいつもの調子で「おむすびではなく、おにぎりを作らなければいけません。おむすびとおにぎりの違いを知っていますか。おむすびは紐をむすぶようにほどけないようにきつく結ぶことで、おにぎりはふんわりにぎらなければいけません」というようなことを得意げに説明するんですが、永六輔に作り方を教えた料亭のおかみさん(もしくは板前さん)が作ってるVTRも流れていて、おもいっきりギュウギュウと握ってるところが映って、ナレーターも「永さんいい加減なこと言ってますね」とコメントしてたと思うんです。それに、七輪であぶるときも、永六輔は「焦げ目をつけてはいけません。焦げないようにあぶりましょう」と自信たっぷりに説明しているのですが、料亭のVTRでは、しっかり焦げ目をつけてました。

 坂本九の「そして想い出、想い出〜」という歌声とともに、永六輔の間抜けなレクチャーを鮮明に思い出します。で、そんな方法で香りをつけたお湯って、本当に美味しいんでしょうか。お吸い物かお味噌汁にしたら香ばしくて良いかもしれないけれど。


◆その1:ブラームスの交響曲第一番に歌詞をつけたやつ
 この曲はNHKの「みんなのうた」で和田アキ子が歌って放映された曲らしい、というのはすでに調べがついてます。が、しかし。わたしの記憶ではまったく別の番組の中で、相良直美がうたってたような記憶があるので悩ましいのです。

 聞いた年代的には昭和51〜60年の間(1976年以降80年代に入る前)くらいで、番組の内容もやっていた時間帯もテレビ局も覚えていません。ただ、その頃に覚えた歌であることは確かで、当時のことを思い出そうとすると出てきてしまう。

 風さえあれば 風さえふけば
 見知らぬ町へ風にのってゆく
 [            ]
 忘れ去られた[      ]

 …こんな断片的な歌詞しか思い出せないので、余計に気になるわけですが。歌詞で検索すると、どうやらタイトルは「風の歌」で(「風のうた」という別の曲があるらしい)、「みんなのうた」で放映されたのも1979年ということなので年代も合ってます。さすがに当時の音で聞くのは無理と思うんですが、楽譜だったら図書館にあるみたいなので取り寄せをかけているところです。


◆これはすごく有名な曲
 ものすごく有名な曲であることはわかってるんです。つい最近も何かの CM で流れていたりした。オリジナルはアメリカの曲で女性が歌ってるやつだと思うんだけど、わたしが当時聞いたのは日本人の歌手が歌ってたやつだと思うんです。それこそ相良直美あたりがあやしい。でも、別の人だったかも。

 サビのところが「ミミードーレーミーファミー↓ソードファミー↓ソードファミー↓ソー」というメロディーで(CMにもこの部分が使われてる)、最後に「ゴーーー アーローン」という歌詞が出てきます。

 とにかく有名であることは確かだし、しょっちゅうあっちこっちで耳にするにもかかわらず、20年もタイトルと曲が一致していないという、ある意味トラウマにすらなりそうな曲です。こんなところで悩んでないで 2ch あたりで聞くべきか?

漫画は時間をかけて描いちゃダメなんだ?!

 唐突に昔のことを思い出すというのはよくあることだし、思い出すたびに心にひっかかって離れないというのもありがちなことで、その記憶というのがおろそかにしておいてもなんら問題もないものだから、いつまでたってもおろそかなままなんだけど、やっぱり思い出すたびに気になって仕方がないということも世の中にはありがちなことなんだと思う。

 今日の唐突な思い出しは、手塚治虫にまつわること。それはサンリオが『リリカ』という漫画雑誌を出していた頃だから、今からかれこれ20年も前の話。その雑誌に手塚治虫が『ユニコ』という漫画を連載していたのは、わりと有名な話。

 その当時、日曜か土曜の午前中に、サンリオが民放のどっかの局で30分の子供向け番組をやってたわけですよ。内容をほとんど覚えていませんが、たぶん『リリカ』の販売促進をかねたみたいな番組で、スタジオの客席は子供ばっかりで、ひょっとしたら生放送だったかもしれません。

 その番組に手塚治虫がゲスト出演したこともありました。そのとき司会者が「これから漫画の神様が漫画を教えてくれます。誰か漫画を描ける人」とかなんとか言うと、元気のよさそうな男の子が何人かハイと手をあげました。それを見た手塚治虫は「じゃあ君、ここでちょっと描いてみて」と、そのうちのひとりを選んでホワイトボードの前に立たせました。

 その子は黒いマジックを手にして何やらチマチマと細かい絵を描き始めました。その前で手塚治虫と司会者が漫画やアニメの話をしていました。まもなくそれが、あるアニメの絵だということに誰もが気づきます。手塚も横目で見ながらそれが何かわかったようでした。

 子供はカメラが回ってることも忘れたかのように、一心不乱にちまちました絵を描き続けました。あまり長いことかかっているので、手塚が「君、まだ描けないのかい」とか言ったような気もします。あまり時間がかかるので、その子が絵を描き終える前に、何か別のコーナーを間に挟んだかもしれません。

 そして、ようやくできあがった絵はなんだったかというと、その当時の男の子ならば、誰でも一度くらいは描いてみたことがあるんじゃないかと思うのですが、当時の男の子には大・大・大人気、今でも超有名アニメの『宇宙戦艦ヤマト』だったのです。しかも、当時の男の子たちは、なぜか古代進や森雪ではなく、ヤマトそのものをチマチマ描くのを練習していて、その子も得意げにヤマトを描いたのです。子供にしては上手だったと思います。

 しかし、ゲストは手塚治虫です。漫画の神様です。代表作がたくさんあります。完成したのはどこをどう見ても松本零士作品でした。そのときの手塚治虫の不機嫌そうな様子といったら今思い出しても笑いが漏れてしまうほどなのですが、
「君、漫画というのはこんなに時間をかけて描いてちゃダメだ」
と、子供相手に滅茶苦茶な理屈をふりかざして、ホワイトボードの余白に鉄腕アトムかなにかを超高速で殴り描いて番組は終わったと思うんです。

 手塚治虫は、自分の作品は劇画じゃない、漫画だとずっと言ってて、時間をかけて描いちゃダメだという言葉には、これは漫画じゃなくて劇画だよというような意味もあったのですけど(松本が劇画かどうかは別として)、やはり若手がもてはやされてるのが素直に悔しかったのではないかと思うんです。その不機嫌さに手塚治虫っぽさが凝縮されているような気がして、思い出すたびに「このオヂサンかわいい」と思ってしまうんですけど、そのような貴重な一瞬を見せてくれた、あの番組は一体なんというタイトルだったか、いくら思い出そうとしても思い出せません。思い出せなくても別に困りはしないんですけどね。

仕事がぬるいんですー

 すごく大真面目にフラッシュゲーを作っているので今週は「昔話」は出せそうもないし、折り紙もあんまりやれません。でも、こんどのゲームは完成したら、今までよりはまともな脱出ゲーになっていることかと思います。お楽しみに。

 しっかし、仕事がヌルイ!! やってることといえば、ほとんどif文の組み合わせだけなのに、ちょっと複雑になってくると知恵熱出そうになります。今日なんかテキスト入力ボックスの自動カーニングっていうチェックをはずし忘れたばかりに、正しく書いているスクリプトが正常に動作しなくて、夕方から何時間も「わたしまちがってないよねー」とディスプレイに話しかけつづけてました。もうだめって感じ。せっかくだから今までになかったような絵を描いたゲームなんかも作りたいけど、スクリプトを書くことにイッパイイッパイなので、絵に力がまわりゃしねーです。ああ、ゲーム作家への道は遠いなあ。

 ってなわけで、次のゲームは「通せんぼ2」ですぞ。前作よりもかなりマトモです。もう8割くらいできてるんだけど、いつごろ出せるかな。来週かな。

 あー、今日は寝よう。おやすみなさい。

奇妙でおもしろい。そして、せつない。

 もうすぐ『MOTHER 3』が出る。ニンテンドーDSを持ってないのでゲームボーイミクロと同梱のデラックスボックスを予約した、というのは表向きの事情で、本当はフランクリンバッヂが欲しかったんだけど。

 三人の子供たちが子守唄の断片を口ずさみながら宇宙人ギーグを倒したのは 1989年。そのギーグが逆襲をかけてきたのは 1994年のことだ。『MOTHER 2』のキャッチコピーは「大人も子供もお姉さんも」だったと思うのだが、2から3 までの間に12年、こちとらすっかりオバサンですよ、糸井さん。

 発売日は20日ということだけど、amazonで注文したので届くのはいつになるのかなあ。

公式サイト
http://www.nintendo.co.jp/n08/a3uj/index.html
 ここのほかに、糸井さんのサイトにもいろいろ書いてありそうだけど、あえて事前の情報を仕入れずにやろうと思ってます。

ひょうたんみたいなカボチャ

???

 去年の秋に千葉県木更津市の地元野菜の直売所で買ったものなんですが、どなたか品種名とかわかる方いらっしゃいませんかねー。ひょうたん型のカボチャといっても、鹿ヶ谷カボチャなんかとはたぶん別のもので、煮るとソウメンカボチャほどじゃないけど実が糸状に崩れるんです。ひょっとしたら観賞用かもしれません。

詳しくは
珍獣の食卓・名称不明のカボチャ
http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/kuirejo/kabo_b.htm#03


 ちなみに、このカボチャを買った木更津市の直売所は↓。かずさドライブインという名前らしいです。ほぼ八百屋さん状態なんだけどお蕎麦食べるところもありました。
アップロードファイル 58KB
場所はこのへん