引っ越したので下のバナーから移動してねん。
あれも食べた これも食べた 1700円
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著者は国立民族学博物館の名誉教授。どんな食べ方も食文化。この世にゲテモノは存在しないというポリシーでさまざまな変なものを食べてきた痛快な雑食じーさんなのです。羊の卵って何でしょう。それは男の大事な部分のことさ。ああ、そうだよ、トルコライスは許せない、だってトルコなのにトンカツがついてくるんだもん!アメリカザリガニは中国の有名料理店でも出てくるぞ。猫は薬で犬は料理、へーそうなの!伝説のドジョウ地獄はやっぱり伝説?!熊の掌はやっぱりウマイらしい。いやラクダの足の裏もウマイらしいですよ。アイヌも熊の掌を食べる。蟻を潰して食べる時に使う小指の付け根(ピソッ)の肉が最上とされてる。のびるトルコアイス・ドゥンドゥルマはオルキス・プロヴィンシアリスという蘭の塊茎と乳と砂糖で作る……と、こんな内容の本。中国の話が多いです。
ちょっと面白かったのは、中国で猫は本当に食用にされているのか、という話。結論から言うと食べるんだけど、犬とは使われ方が違うのだそうです。広州の清平市場では、犬は屠殺済みのものが売られているけど猫は生きたのをカゴに入れて売ってる。犬料理を食べさせる店はたくさんあるけど猫料理の店はない。市場で猫を買っていく人はペットにするかねずみ取りに使う、というわけです。ハクビシンなどのジャコウネコ科(麝香猫科)の動物を食用にするのがあやまって「猫を食べる」と伝えられるのではないかと。
ただし、普通の猫も薬用としてなら食べるというので結局は食べるんじゃんって話なんですけどね。沖縄にも中国の影響をうけた猫の汁(マヤーのウシル、もしくはシンジ料理)というのがあるそうです。味は鶏肉に似ていて喘息に効くとか。
この本にヤシガニを食べようとして苦労する話が出てるんですけど、10日放送のTBS「知っとこ」でサイパンの美人妻が朝食にココナッツクラブ(ヤシガニ)料理を出してるところが紹介されてました。周さん、サイパンですよ。おしいもうちょっとって感じ。